家庭力アッププロジェクトで幸福度向上
片づけがもたらすメンタルヘルスの変化
株式会社Homeportの「家庭力アッププロジェクト®」の卒業生を対象に実施されたアンケート調査によって、家庭環境の整備が幸福度に具体的な影響を与えることが明らかになりました。この調査は、家庭内の生活の質を向上させるための重要なステップとして位置付けられています。
調査を行ったのは2025年5月27日から6月17日の間で、回答者242名から得られた結果によると、受講前と受講後で自己幸福度スコアが平均で約1.6倍に伸びたことが報告されました。つまり、片づけという行為が、心理的なウェルビーイングを高めるのに貢献しているのです。
整えられた家庭環境は「気持ちが穏やかになった」「家族と過ごす時間が増えた」などのポジティブな変化をもたらし、受講者は心の平穏を感じている様子が伺えます。
見逃せない家庭内の影響:見えない負担の軽減
また、調査の中では、自己幸福度の満足度を「感情面」「家族関係」「仕事」「お金」「健康」「時間」「未来」の各項目に細分化し、詳しく調べました。その結果、受講後の満足度は受講前よりも全体的に上昇。特に約7割の人々が、家事や片づけが負担になっていると感じており、これがストレスの一因であることを示しています。
家庭と仕事の両立において、体力やメンタル面の不足が39%、家事や育児の負担が33.6%を占め、パートナーの理解不足も影響を与えていることがわかります。しかし、受講後には「家族が協力できるようになった」と答える声が見られるなど、片づけを通じて家庭の関係が好転している様子が浮かび上がっています。
幸福度に基づく企業の生産性向上
興味深いことに、幸福度の高い社員は企業全体の生産性やエンゲージメントにもプラスの影響を与えることが数々の調査で明らかになっています。特に英国の研究では、幸福度が高い社員が生産性を約12%も高める結果が出ており、Galup社の調査でも高エンゲージメントの社員が生産性を1.3〜1.5倍に引き上げ、離職率を43%低下させるとされています。これらのデータは、個人の幸福感が組織全体の成果に直結することを裏付けています。
Homeportの成長と社会期待
株式会社Homeportは、家庭が生活の基盤であると同時に、それが社会全体の幸福度向上につながることを強調しています。家庭の中で育まれる「整える力」は、自己管理力やチームワーク力など、企業が求めるスキルとも相通じており、家庭環境を整えることがキャリアにも良好な影響を見せることが期待されています。
調査結果に基づき、Homeportは「生活者視点からのアプローチ」に力を入れ、家庭と社会の架け橋としての役割を果たしていくことを目指しています。また、家庭で得たスキルが社会での力に変わり、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献する道筋を描いています。
リーダーの視点
代表取締役の西﨑彩智氏は、「片づけは人間関係を整える絶好の手段であり、そこから人の行動が変わる可能性を見出してきた」とし、家庭内での小さな変化が広い社会に波及効果を生むと語ります。日常生活に根ざした「整える力」と「つながる力」を強化し、家庭を通じて社会全体に幸福を広げる活動を続けていく考えを示しています。
このように、家庭環境を整えることが幸福度向上に寄与し、さらにその影響が企業や社会全体にまで波及することを示すデータは、今後の家庭支援やウェルビーイング戦略における重要な示唆となるでしょう。今後のさらなる展開に注目です。