小林製薬がCDP2025で気候変動分野においてA-評価を獲得

CDP2025で小林製薬がリーダーシップレベルの評価を獲得

小林製薬株式会社は、2025年度のCDPにおいて気候変動分野でリーダーシップレベルの「A-」という高い評価を初めて獲得しました。この評価は、企業の環境戦略や情報開示の透明性が国際的に認められた結果であり、小林製薬の持続可能な社会に向けた努力が評価された形となっています。

1. 温室効果ガス排出削減目標

小林製薬グループは、2018年からCDPを通じてサステナビリティに関する情報開示を行っており、気候変動対策を企業の最重要課題として取り組んでいます。特に、GHG（温室効果ガス）長期排出削減目標が設定されており、2022年にはScience Based Targets（SBT）イニシアチブから認定を受けました。

GHG排出削減目標

- Scope 1, 2: 基準年2018年から2030年までに51%削減を目指す
- Scope 3: 基準年2018年から2030年までに15%削減を目指す

ここでのScope1は自社による直接的な排出、Scope2は外部から供給される電力使用に伴う間接的な排出、Scope3はそのほかの全ての間接排出を指しています。

2. 具体的な取り組み

小林製薬の主要な製造拠点である仙台工場は、2020年に再生可能エネルギーによる電力供給を100%導入しました。他の製造拠点でも同様の再生可能エネルギー導入や太陽光パネルの設置を進め、環境への配慮を強化しています。また、製品の開発においても環境配慮設計を推進し、廃棄物削減に向けた取り組みを行っており、バリューチェーン全体での環境負荷の低減を目指しています。

3. 今後の展望

小林製薬は今後も「社会に役立つ製品を創出する」という理念のもと、気候変動への対策を継続し、持続可能な社会の実現に向けた貢献を続けていく考えです。この「A-」評価は、同社の取り組みが正しい方向を向いていることを示す指標となり、他の企業に対しても持続可能な社会への責任を果たすことの重要性を訴えるきっかけになるでしょう。