新サービス誕生の背景
急速に変化するビジネス環境の中、企業間のM&Aが増え、ITの基盤も進化を求められています。特に、クラウド環境への移行が進む中で、Microsoft社が提供するActive Directory(AD)の重要性はさらに高まっています。ADは企業内のユーザーやデバイス、アクセス権を一元管理する役割を果たしており、大規模なシステム移行ではその正確な移行が企業活動にとって不可欠です。
M&Aとシステム統合のニーズ
企業合併や買収の際には、システムの統合や再編成が必要となることが多いですが、ADの移行には多くのリスクが伴います。具体的には、セキュリティの欠如や重要なビジネスデータの消失などが懸念され、これに対処するには細心の注意が求められます。
専門的支援の要求
企業がAD移行の際に直面する課題を解決するためには、専門家の支援が重要です。アクセス権の設定やグループポリシーは複雑で、わずかなミスが重大なセキュリティリスクにつながる可能性があります。そのため、多くの企業が専門的なサポートを求める傾向にあり、またそのニーズも高まる一方です。
東芝デジタルエンジニアリングの新サービス
こうした背景を踏まえて、東芝デジタルエンジニアリング株式会社は、2025年6月から「Active Directoryマイグレーションサービス」の提供を開始します。このサービスは、長年の経験を活かし、クエスト・ソフトウェア社の実績ある移行ツールを利用して、安全かつ確実にActive Directoryの移行を実現します。
サービスの特徴
1.
安全・確実な移行
- リモートユーザーにとっても容易な環境で作業負荷を軽減し、トータルコストの削減を実現します。ユーザーは再ログインのみで作業が完了し、デスクトップ環境の保持も可能です。
- 移行後もファイルサーバ内のアクセス権限を自動で整合させ、セキュリティを確保します。
2.
専門家による移行支援
- 複雑なシステム構成に応じた的確な移行シナリオを提供し、業務影響を最小限にしながら移行を進めます。
- 本番時の現地サポートを含む総合的なサービスを提供します。
3.
トラブル対応
- 万が一のトラブル時には迅速にロールバックが可能で、業務への影響を最小限に抑える体制も整備されています。
移行方法
本サービスでは、以下のような移行方式をサポートしています。
1.
オンプレミスAD→オンプレミスADへの移行
この方式では、AD環境の統合や分割が行え、ユーザー・デバイス・アプリケーションの同期を保持することが可能です。
2.
オンプレミスAD→Entra IDへの移行
- AD環境内のユーザーやグループ、デバイスをEntra ID環境へとスムーズに移行します。
3.
オンプレミスADとEntra IDの併用
- ユーザー、グループ、デバイスを統合し、両環境間の一貫したID管理を実現します。
ウェビナーのお知らせ
この新サービスの詳細や、クエスト・ソフトウェア社のツールについて知る機会として、ウェビナーも開催されます。参加者は、AD移行に関する質問もできる貴重な時間が設けられていますので、ぜひご参加ください。
まとめ
東芝デジタルエンジニアリングが提供する「Active Directoryマイグレーションサービス」は、企業におけるIT基盤移行を安全に進めるための強力なツールです。ビジネスの発展とともに、システム統合の重要性が高まる現在、このサービスは企業にとって必要不可欠なパートナーとなるでしょう。
さらなる詳細については、公式ウェブサイトでご覧ください。