静岡県の海の恵みを未来に引き継ぐための取り組みとして、一般社団法人静岡UPが静岡鉄道と協力し、特別企画「しずてつレインボージャック」を実施しています。このプロジェクトは、2024年の夏に行われた「キッズサマースクール」の成果を広くアピールするためのもので、具体的には小学生たちが学んだ内容をポスターとして展開します。このポスターは、参加した子どもたちの手によってデザインされ、海の豊かさや環境保護の重要性を伝えるユニークな試みです。
キッズサマースクールの概要
この夏、静岡県内の小学5・6年生を対象に行われた「キッズサマースクール」では、19名の子どもたちが「しずまえの今と未来の調査隊」として、静岡県が誇る「しずまえ」と「しずまえ鮮魚」について詳しく学びました。子どもたちは、しずまえの海の環境を調査し、具体的なテーマに基づいてグループに分かれ、情報や体験を交えて議論しました。ポスターには、以下の4つのテーマが設けられました。
1. しずまえ・しずまえ鮮魚について
2. 三保地下海水養殖センター・陸上養殖について
3. 定置網漁・由比港周辺の環境変化について
4. 黒はんぺんについて
それぞれの班が取り組んだ学びの成果は、ポスターに美しいイラストとともにまとめられ、訪れた人々に視覚的に成果を示す工夫が施されています。
レインボージャックの詳細
「しずてつレインボージャック」内覧会は、2024年10月26日に静岡鉄道長沼車庫で開催され、参加者とその家族が学びの成果を観覧します。この特別な広告展は、一編成の電車に152枚のポスターと2種類のステッカーを掲出するもので、運行期間は2024年10月26日から11月8日までです。これにより、静岡鉄道を利用する乗客にも海の大切さを伝えることが目的とされています。鉄道の運行区間は静岡清水線で、約51,550人が利用するこの路線で、子どもたちの学びが鮮やかに展開されます。
参加者の声
内覧会に参加した子どもたちや保護者からは、「自分のポスターが掲出されたのは恥ずかしいけれど嬉しかった」との感想や、「他の子どもたちの成果物を見ることができて良かった」という声が寄せられています。この企画は、子どもたちが自らの体験や学びを通して、環境保護や自然への関心を深める貴重なチャンスとなっています。
海と日本プロジェクトの意義
この取り組みは、海と日本プロジェクトの一環であり、子どもたちに海の重要性を理解させ、自らの未来に活かすための啓発活動として非常に意義があります。私たちの海を守り、次の世代へと受け継ぎながら、持続可能な社会を築くことが求められている中、こうした学びを提供することは非常に重要です。子どもたちが自らの手で未来を築いていく姿を、今後も見守りたいと思います。