エプソンが構築する「ENGINEERED FUTURE 2035」
セイコーエプソン株式会社(以下、エプソン)は、2035年を見据えた長期ビジョンである「ENGINEERED FUTURE 2035」を発表しました。このビジョンは、ポートフォリオの再設計と成長領域へのリソースを集中することで、持続可能な成長を促進することに焦点を当てています。
ROICを基盤とした経営戦略の導入
エプソンは、経営の基盤にROIC(投資利益率)を据え、資本の最適配分を徹底しています。これにより、2028年度にはROICを8%に引き上げることを目指しています。具体的には、持続可能な成長を実現するために、2026年度から2028年度にかけて約2,800億円を成長領域に投資すると発表しています。
この中期経営計画Phase1では、成熟市場からの脱却を図りつつ、新興国市場での強化やビジネスモデルの転換を推進しています。特に、エプソンが強みを持つ精密技術を基盤とする分野にリソースを集中させるという方針で、実行力の強化を図ります。
「省・小・精」のエンジニアリング
エプソンの成長戦略の中心には、技術革新を伴った「省・小・精」の思想があります。この考え方は、限られた資源を有効に活用するための最適なエンジニアリングを指し、環境問題や人的リソースの不足といった当今の課題に対する解決策を提供するものとされています。
新たな価値の創造
将来のビジョンでは、単なる技術の進化だけでなく、それを社会で実現可能な形に落とし込むことが求められます。エプソンは創業以来、技術の進化とその社会での実装を両立させることに力を注いできました。新たな価値を提供することで、社会全体の生産性を向上させ、信頼性を高めていくことが重要だと言えるでしょう。
株主還元の強化
また、エプソンは成長投資を行う一方で、株主還元についても重視しています。配当の下限をDOE(配当総額/株主資本)3%に設定し、自己株式の取得も積極的に実施する方針です。これにより、より魅力的な投資先としての企業価値を高めることを目指しています。
未来への道筋
エプソンは、中期経営計画Phase1を通じて、持続可能な成長を確立し、企業価値を向上させることを目指しています。2035年に向けた構造転換は、確実に一歩一歩進んでいくとともに、社会のニーズに応える技術開発を推進していくでしょう。エプソンが目指す「ENGINEERED FUTURE 2035」が実現する日が待ち遠しいです。