松本と高山を結ぶ新しい観光ルート「Big Bridge」実現へ本格始動

松本と高山をつなぐ「Big Bridge」構想が始動

松本高山の地域が主体となり、新たな観光ルート「Big Bridge」の開発が本格的に進められています。このプロジェクトは、中央山岳国立公園南部の美しい山々を背景に松本市と高山市を結ぶ橋渡しを目指しています。以後、訪問者に多様で質の高い体験を提供することが狙いです。

プロジェクトの概要

「Big Bridge」構想の発端は、地域内の観光団体、松本市、高山市、さらには環境省等の協力で、観光の新しいスタイルを提案することにあります。特に、インバウンド観光客向けに、トレッキングや登山を好む欧米の旅行者をターゲットにした体験を提供します。

構想の具体化

令和4年度には、地域DMOである一般社団法人松本市アルプス山岳郷が中心となり、松本〜高山間の観光資源を最大限に活かすルートを開発。プロジェクトの核となる4つの要素（1週間の滞在、松本〜高山の横断、山岳・高原・街を満遍なく巡る、環境配慮が感じられるルート）を具現化するために、本格的な取り組みが始まります。

モニターツアーの実施

2022年7月26日から27日には、ルートの有効性を確認するためのモニターツアーが開催されました。松本と高山から集まった参加者が相互交流を行い、それぞれの地域の魅力を体験しました。

高山奥飛騨コース

松本から参加した皆さんは、高山側で特に伝統文化と自然を楽しむ高山奥飛騨コースを体験しました。1日目には、高山市内で組紐の体験や、奥飛騨温泉郷でのリラックスした時間を過ごしました。2日目には、乗鞍五色ヶ原の森で自然の美しさを堪能し、滝めぐりを行いました。参加者からは「高山の文化を深く知ることができ、松本とは異なる自然を楽しめた」との声が高まりました。

上高地乗鞍コース

一方、高山から参加した方々は上高地乗鞍コースを体験され、癒しや美容がテーマとなったアクティビティで楽しみました。1日目にはのんびりしたハイキングを楽しみつつ、2日目にはMTBガイドツアーに参加し、ゼロカーボンパーク乗鞍に関する学びも得ました。こちらの参加者も「地元の自然や食文化に触れることができ、新しい発見があった」と好評でした。

次のステップ

モニターツアーで得られたフィードバックを元に、さらにルートを磨き上げていく方針です。今後も外部専門家を招いた検証が計画されています。また、観光ルートに名前を付けるための投票キャンペーンも行っており、地域の皆さんの意見を大切にする姿勢が伺えます。

プロジェクトに関するメディア取材も受け付けており、興味がある方は松本市アルプス山岳郷に問い合わせてみてください。地域の魅力を再発見し、観光の新たな形を生み出すこの「Big Bridge」構想に、ぜひご注目ください。