ベトナム初のゼロカーボン建築、EDGE認証取得
ライフデザイン・カバヤ株式会社は、ベトナムのハノイ市で建設した木造モデルハウスにおいて、国際的なグリーンビルディング認証制度である「EDGE(Excellence in Design for Greater Efficiencies)」の最高レベル、「EDGE Zero Carbon」の認証を取得しました。この建物は、ベトナム国内で初となる「EDGE Zero Carbon」認証の建物です。
EDGE認証の背景と意義
EDGE認証は、国際金融公社(IFC)が推進しているもので、建物が運用する際の炭素排出量を実質ゼロにすることを目指しています。この認証には、基本的な基準から高度な基準、そしてゼロカーボンの3段階が用意されており、今回取得した「EDGE Zero Carbon」はその最上級のカテゴリです。
この認証を受けるためには、消費エネルギー、水の使用量、建材の選定から施工時の炭素排出までの3つの項目で、それぞれ20%以上の削減が求められます。それに加えて、エネルギーの削減率が40%を超えることが条件です。具体的には、再生可能エネルギーの活用やカーボンオフセットが必要で、これらをクリアすることで「EDGE Zero Carbon」の認証が与えられます。
具体的な運用と実績
この木造モデルハウスは、2025年1月に「EDGE Advanced」を取得した後、低炭素特性を持つ木造建築としての運用を続け、効果が持続しているかを確認し続けました。その結果、太陽光パネルや低放射性ガラス、遮光用植栽などを用いた省エネルギー設計を施し、年間12,340kWhのエネルギーを太陽光発電で賄うことに成功しました。そして、最終的には、建物の炭素排出量を実質ゼロの状態(0tCO₂e/年)に達成しました。
プロジェクトの目標
IBST木造モデルハウスプロジェクトは、ベトナムにおける木造建築の普及と技術開発を目指して設立されました。今回の認証獲得により、木造建築が国際的な基準においても環境性能が証明され、ベトナム国内でその信頼性が向上することが期待されています。これにより、より多くの建物が持続可能な設計に向けて進む道筋が開かれるでしょう。
セレモニーの開催
3月10日には、認証状の授与式が行われました。国際金融公社(IFC)のベトナム担当シニアオフィサーにより認証状が手渡され、出席者の中にはライフデザイン・カバヤの代表取締役社長や海外事業責任者などが含まれ、プロジェクトの意義を再確認する場となりました。
同社の取り組み
ライフデザイン・カバヤは、1972年の設立以来、持続可能な住宅提供を進めてきました。近年では、国産木材を使用するCLT(直交集成板)事業や、リフォーム、不動産事業など多角的な展開で成長を続けています。2020年から2024年度にかけて、中国ブロックで低層住宅の着工数が5年連続No.1を獲得する実績も誇ります。
この度の「EDGE Zero Carbon」の取得は、クリーンで持続可能な未来に向けた大きな一歩です。ライフデザイン・カバヤはこの成果を踏まえ、さらなる普及・浸透に力を入れていく意向です。