アスペルガーの半生
2021-01-20 13:06:52
アスペルガー症候群の青年が語る壮絶な生きざまと希望の物語
彼の生きた証を綴った手記
発達障害の障害の一種であるアスペルガー症候群を乗り越えた青年、慎太さん。彼の壮絶な半生が新たに出版された手記、タイトルは『ギザギザハートのアスペルガー』です。慎太さんは、感情の浮き沈みを感じにくく、他人とのコミュニケーションが非常に難しいとされるこの障害を抱え、社会との葛藤を繰り広げてきました。
過去の彼は、人間関係の中でいつも孤独を感じていました。周囲からは「気味が悪い」といった言葉が飛び交い、自らだけでなく、家族や友人にさえ理解されない日々。心の奥底に渦巻く人間不信は、彼をますます孤立させる要因となりました。
5年前、慎太さんは聴覚過敏が引き金となり精神状態が悪化、臼井さんが勤務する病院に入院することに。その後の彼は、薬物療法やデイケアによるプログラムによって少しずつ改善の兆しを見せました。入院生活の中、彼は自己を理解してもらうために、自らの経験や心情を文にすることを決意しました。
手記には、家庭環境の厳しさや過去のトラウマが赤裸々に綴られています。母親のネグレクトや兄からの暴力、家庭の崩壊を経験し、さらには学校でのいじめに遭う中で、深い鬱と無気力感に苛まれる日々を送っていました。
それでも、彼の人生には小さな光もありました。一人の友人との出会いや、デイケアの仲間たちとの交流、そして理解者である臼井さんとのつながりが彼に新たな力を与えました。「暗いトンネルを抜け出せた今、どん底を知っているからこそ、もう何も怖くない」と語る慎太さんは、同じように苦しむ人々に希望を見出してほしいと願っています。
「育てにくい子どもたちには、ただ親の愛情だけでは不十分です。接し方や理解の仕方が必要です。そうすることで、彼らは自分を愛し、成長できるのです」と彼は強調しています。この手記は、発達障害への理解を深めるだけでなく、同じ障害に悩む人々にとって希望の光となることを目指しています。
本書は、全国各地の書店やAmazonで好評発売中。四六判162ページ、価格は1430円(税込)。是非手に取って、慎太さんの言葉に耳を傾けてみてください。彼の闘い、そして希望の物語が、あなたにも何かを感じさせてくれることでしょう。
会社情報
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株式会社リーブル
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- 高知県高知市神田2126-1
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