就職活動の風景を詠んだ2025年卒の川柳と短歌が入選
2025年卒の新卒就活生を対象とした「就活川柳・短歌」と、採用担当者を対象にした「採用川柳・短歌」の入選作品が、HR総研と就活会議の共催で発表されました。採用活動や就職活動の現場で感じられた様々な思いを、短い詩形で表現したこれらの作品は、共感やユーモアに溢れています。そこで、この場を借りて、その中から特に印象的な作品を見ていきましょう。
2025年卒 就活川柳・短歌
最優秀賞
鹿児島県の「しーさん」による作品。
"緊張はしておりません 2回噛む"
この一句は、面接当日の緊張感と、それを隠そうとした結果さらなる失敗に至った様子を描写しています。実際に多くの就活生が経験するこの瞬間への共感を誘い、ユーモラスに描かれています。
優秀賞
大阪府の「サラダ食べたいさん」の作品。
"Excelでまとめる落ちた企業名 ファイルの名前は '信者リスト'"
落ちた企業の名前を「信者リスト」として管理するアイデアは、就職活動をユーモアで乗り切る新たな視点を提供します。辛い経験を笑いに変えるセンスが光ります。
千葉県の「みやびーむさん」も優秀賞に輝きました。
"面接で直接言われた内々定 お辞儀で隠す綻ぶ口元"
内々定を告げられた瞬間の喜びをお辞儀で隠そうとするリアルな情景が、感動的に表現されています。
佳作
他にも多数の佳作が選ばれました。
- - 大阪府の「サラダ食べたいさん」による作品:"就活は早めにやらんで大丈夫言ってた友が早期内定"
- - 愛知県「片想い就活生」さん:"祈るならせめて助言添えとくれ"
- - 京都府の「てんてんさん」:"早期化よ蓋を開ければ長期化よ"
このように、ユーモアや風刺が詰まった多様な作品が集いました。
2025年卒 採用川柳・短歌
最優秀賞
神奈川県の「賽の河原の採用担当」さんの作品。
"ITの広い世界に羽ばたきたい 志望動機は在宅勤務"
新しい働き方への理解を示しながらも、志望動機が「在宅勤務」という消極的なニュアンスを持っているという面接官の心情を描写、柔軟性や新たな価値観を考えさせる一種の皮肉が込められています。
優秀賞
1. 熊本県の「ひろしですさん」:"耳につく志望動機はみな同じ AI聞いてもまた同じ"
2. 東京都の「総務部長」さん:"まだ採れぬハードル下げてまた下げていっそ自身の転職よぎり"
3. 大阪府の「ナーポリさん」:"キャリアプラン質問しつつ本当は自分自身も悩んでいます"
それぞれの作品は、採用活動に関する苦労や現状の課題を見事に表現しています。採用の厳しさを共感させながらも、深い人間的な側面を引き出すことに成功しています。
まとめ
応募作品数は、「就活川柳」が161作品、「採用川柳」が62作品となり、多くの学生や企業の声が集まりました。このように就職活動や採用現場におけるリアルな体験を詩に詠むことで、私たちは笑いや共感を得ることができました。入選作品を通じて、2025年卒の就職活動がより一層身近に感じられることでしょう。入選作品の詳細は、
オフィシャルページでご覧いただけます。