鶴の来る町ミュージアムコレクション 写実絵画の世界
2025年2月19日、京都駅ビルにある美術館「えき」KYOTOにて、特別展「鶴の来る町ミュージアムコレクション 写実絵画の世界」が開催されます。写実絵画とは、通常の西洋絵画に見られる神話や歴史、宗教といったテーマから離れ、社会や日常生活を客観的に描く手法を指します。この展覧会では、19世紀中頃にフランスで誕生した写実主義に触れ、その後の印象派や表現主義などに与えた影響に迫ります。
写実絵画は、一般的には写真と見間違うほどの精巧さを誇る作品が想像されがちですが、実際には画家が現実や対象を深く観察し、その思いや眼差しで一筆一筆を重ねて表現しています。本コレクションの魅力は、著名な作家による作品だけでなく、中堅や若手作家の力作にも焦点を当てている点です。展示される作品は、モチーフの種類が豊富で、静物、人物、風景の作品が取り揃えられています。
特に、鹿児島県出水市の「鶴の来る町ミュージアム」から厳選された400点以上の写実絵画が展示されます。この美術館は、毎年冬に1万羽を越える鶴が訪れる日本一の鶴の渡来地にあり、現代の写実絵画の魅力を広く発信することを目的としています。館長・堂前栄二氏が個人で集めた作品群は、今後の日本の美術界を担う若手作家による作品を多数含んでおり、見応えのある内容です。
展覧会の特徴
「鶴の来る町ミュージアムコレクション」では、写実絵画の新たな視点を提供します。特に、日常の生活や社会情勢を捉えた作品の数々は、多くの観客に新しい発見と感動を与えることでしょう。高精細なデジタルカメラが普及した今だからこそ、画家が持つ独自の視点や感情が色濃く表現された作品を観ることができる貴重な機会です。
イベント情報
展示とともに、関連イベントも魅力の一つです。
日時:2月19日(水) ➀ 10:30~ ➁ 14:00~
講師:立島惠氏(佐藤美術館学芸部長)
事前申し込みは不要で、美術館の入館券が必要です。
日時:3月8日(土) 19:50~21:00
参加料金:1,300円(税込)
立島惠氏と写実画家中島健太氏が作品についてお話しします。事前に申し込みが必要です。
展覧会概要
- - 会期:2025年2月19日(水)~3月30日(日)
- - 場 所:美術館「えき」KYOTO
- - 開館時間:10時~19時30分
- - 入館料金:一般1,000円/高・大生800円/小・中学生500円
本展覧会の詳細や最新情報については、公式ホームページをご確認ください。写実絵画の世界をぜひ体験してみてください。深い感動が、あなたを待っています!