美しいチベット仏画の魅力とは
8月8日に明日香出版社から発売される『描く瞑想チベット仏画を無心になぞる』は、日本ではなかなか触れることのないチベット仏画を、手軽に楽しむことができる本です。著者の飯野博昭氏は、チベット仏画の技法を駆使して、初心者でも楽しめる内容に仕上げています。
本書の内容
本書ではまず、鉛筆やペンを使って線画をなぞることから始めます。これなら、最低限の道具で手軽に体験することができ、わずか5分で仕上げることも可能です。そして、もっと慣れてきたら、色を塗ったり、筆を使って本格的に描く楽しさを探求できます。細密かつ煌びやかなチベット仏画の美しさを味わいながら、心が落ち着いてくることでしょう。
チベット仏画とは?
チベット仏画は、チベット古来の文化と信仰に基づいた芸術であり、その特徴は、色鮮やかで精巧な描写にあります。本書では、チベット仏画の美しさを体験するだけでなく、チベットの文化や仏教の精神にも触れることができます。これにより、描くだけでなく、その背後にある意味や伝統も理解できるようになります。
無心になる瞑想の効果
また、集中して筆を動かすことで得られる無心の境地は、瞑想と同様の効果をもたらします。心を整えるための貴重な時間を持つことができ、ストレスを解消する手段として非常に有効です。この本を通じて、単に描くだけでなく、自分の心を見つめ直す機会も得ることができるでしょう。
多様な楽しみ方
さらに、本書の魅力は、ただ本をなぞるだけでなく、実際に印刷から出力して自分のスタイルで描くこともできるところです。掲載された線描き下絵やチベット語の読経音声のダウンロードも可能で、実際のタンカ(チベット仏画)の中でどのように使われているかを学べる工夫が施されています。これにより、より深くチベット仏画の世界に入ることができるのです。
著者について
著者の飯野博昭氏は、1970年に埼玉県熊谷市で生まれ、1995年から2000年にかけての旅でチベット仏画と出会いました。帰国後、ネパールのカトマンドゥでチベット人タンカ絵師に弟子入りし、技術を身に付けました。近年では、タンカを中心にオリジナル作品の制作にも力を注いでいます。さまざまなアート活動を通じて、その技法を広めているので、著者自身の視点からも学び取れるものが多いでしょう。
結論
美しいチベット仏画に触れ、自ら描くことで心を整える新しい体験が得られる『描く瞑想チベット仏画を無心になぞる』。心に余裕を持ち、日常生活の中でゆったりとしたひと時を過ごしたい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。発売日は8月8日。あなたもこの本を通じて、新たな絵画体験を開始してみませんか?