品川区が進める認知症普及啓発事業
東京都品川区が実施する「頭の元気度チェック」事業は、令和7年度も株式会社ミレニアによって継続されます。この事業は、認知症に関する正しい知識を地域住民に広め、早期の関心を促すことを目指しています。
事業の趣旨と内容
本事業は、50歳以上の品川区民を対象としており、もの忘れの訴えのない時期から自分自身の「頭の元気度」を確認できる機会を提供します。区内の各施設で年間10回開催されるチェック会を通じて、認知機能の低下を予防する情報啓発や、健康づくりへの参加を促進します。
令和6年度の成果
令和6年度においては、品川区として初めて65歳未満の人口を対象とした認知症に関する普及啓発事業として、当社が受託しました。アンケート調査によると、事業参加をきっかけに健康活動や介護予防への参加意欲が高まったことが明らかになりました。特に、65歳未満の参加率が3割を達成したことは、意義深い成果です。
未来に向けた施策
令和7年度の計画では、認知症施策がより広範に推進される中で、50歳以上対象の認知症普及啓発と早期発見・対応の強化を図ります。新たに提供される普及啓発冊子は、65歳未満層にも手に取ってもらえるよう工夫され、日常的な備えや相談先の情報も含まれています。
地域資源との連携を強化
昨年度のアンケート結果では、参加後の行動変容意欲が高まり、地域の健康づくり関連事業への参加も促進されています。本事業では、これらの地域資源とも連携を図り、参加を促す活動を進めていく予定です。
実施予定のチェック会
50歳以上の地域住民であれば、誰でも参加可能な「あたまの元気度チェック」は、6月中旬から予約制で受け付けが始まります。現地での対面式と、電話を通じた受検方法があり、各形式ともに先着順で実施されます。特に、現地参加が困難な方のために、自宅で受けられる電話形式も導入され、より多くの地域住民に対応しています。
参加方法
声をかけやすいよう、地元の広報物などを通じて案内される予定です。この取り組みによって品川区の住民が、認知症に対する理解を深め、自分の健康を意識した生活を送ることができるよう支援していきます。
ミレニアによる継続的なサポート
ミレニアは、認知症関連事業を通じて地域の健康維持と認知症の早期発見支援に努めてきました。今後も、地域資源を活用しながら、環境整備や確固たるサポート体制を築くことで、地域住民が自らの健康に対する意識を高め、共生社会の実現を目指します。認知症当事者が自分らしく暮らすことができる社会の実現に向けて、継続的な努力が続けられることが期待されています。