JPETスピーキングテストの新しい挑戦
2025年5月22日、日本語能力評価試験協会が新たに導入した『JPETスピーキングテスト』が注目されています。これは、日本語を学ぶ外国人向けに設計され、特に「話す力」を評価する新しいオンラインテストです。従来の日本語能力評価試験(JPET)に加えて、今後ますます重要になる日本語の会話スキルを測定するためのものです。
背景
日本での学びや仕事を求めて来日する外国人が増加する中、彼らにとって日本語の「読む・聞く」だけではなく、実生活でのコミュニケーション能力、つまり「話す力」が求められています。これに応える形で、学校法人駿河台学園が実施するこのテストは、受験者がどのように日本語を使えるかを評価するものです。
テストの特長
1. 手軽に受験可能
JPETスピーキングテストは、試験時間が約15分と短く、スマートフォンを用いてどこでも受験できます。自宅、学校、職場など、受験者が自分の都合に合わせて簡単に受験できる点が魅力です。さらに、動画撮影機能によって、コミュニケーションにおける表情やしぐさまで評価の対象となります。
2. CFERに基づく評価
日本語能力を評価する際の基準として、CFER(共通欧州言語参照枠)に準じた評価を採用しています。これにより、受験者が実生活で日本語をどのように活用できるかを具体的に示すことができます。
3. 多面的な評価
テストは4つの分野、すなわち「発音」、「応答」、「会話」、「発表」に分かれており、全8問で構成されています。各分野ごとに必要なスキルが評価され、総合的な日本語の「話す力」が判定されます。
4. 実践的な内容
問題は日常生活に密着したシチュエーションを題材にしており、受験者が実際に遭遇する可能性のある状況での日本語運用能力を反映しています。これによりリアルなコミュニケーション能力が評価されるため、実践的な力がつくと期待されます。
5. 不正行為防止策
受験の際は、スマートフォンのカメラで受験者を録画し、事前に提出された写真と照合することで本人認証が行われます。このような厳重なセキュリティ対策によって、公正な試験環境が保たれています。
既存のJPET(聴解・読解テスト)
JPETは、聴解・読解の能力を測る試験も同時に実施されており、毎年11回行われています。結果は迅速に出るため、受験者は自身の現在の日本語力を早急に把握でき、学習のモチベーションにもつながります。また、初級者から上級者まで幅広いレベルに対応した問題が用意されています。
法人概要
JPETスピーキングテストを提供する学校法人駿河台学園日本語能力評価試験協会の所在地は東京都千代田区です。設立は2019年4月で、日本語能力評価試験の実施・運営に特化しています。
詳細は公式ウェブサイト
JPET公式サイトをご覧ください。日本語学習の新たな可能性を提供する新テスト、JPETスピーキングテストにご期待ください。