片山チエン、OCM製ローラチェーン336種類を在庫化
大阪府東大阪市に本社を構える片山チエン株式会社は、2025年12月18日、オリエンタルチエン工業株式会社(OCM)との業務提携に基づき、需要が高いローラチェーン336種類を新たに在庫化することを発表しました。この取り組みは、特に多品種少量生産を強みとするOCMの製品を即納できる体制を整えるものです。
在庫化の背景と目的
このたび選定された336種類は、OCMが製作する4,000種のローラチェーンの中から厳選されたもので、通常の在庫品として出荷されるほか、顧客の指示に応じて必要な長さにカットして納品する「チェーン寸法切り」としても取り扱われます。この新しいサービスにより、ものづくり企業は迅速に必要な部品を手に入れることができ、製造プロセスの効率化が図られます。
片山チエンは、業界内でも最大級の在庫を誇り、当日出荷を可能にするロジスティクスを持っています。これにより、OCMの技術力と片山チエンの物流ネットワークを掛け合わせることで、製造業者の納期短縮や調達リスクの軽減に貢献できると期待されています。
ものづくり企業へのサポート
日本の製造業は、労働人口の減少や、海外企業との競争の激化などの厳しい環境に直面しており、企業再編の動きが各業界で加速しています。そんな中、片山チエンはOCMとの提携により、低コストで高品質な商品を安定供給する体制をさらに強化する意向を示しています。
また、片山チエンでは「DOLS(Direct Order Line Service)」や「ランニングストック」などの独自サービスを提供しており、顧客が必要とする品質、コスト、納期の安定供給に注力しています。特にDOLSは、自動倉庫を通じて迅速な注文処理を実現し、午後5時までの注文に対しては当日発送が行われるため、顧客にとって利便性の高いサービスとなっています。
OCの周辺部品もワンストップで対応
さらに、KANAでOCM製品に加えてスプロケットなどの周辺部品も同時に受注できるサービスを展開しており、顧客はワンストップで一貫した対応が可能です。これにより、複数の仕入れ先を管理する手間を省き、より効率的な調達を実現できます。
今後の展望
片山チエンは、今後もOCMとの連携を深め、高品質なローラチェーンやその他エネルギー伝達商品を市場に提供し続けることを目指しています。ものづくり企業が本来の製品開発に専念できるよう、調達業務の簡略化、コスト削減など、様々な課題解決に向けて取り組んでいく考えです。
片山チエンの使命
片山チエンは、「安定供給を行いお客様に満足と安心をお届けします」をミッションに掲げ、お客様とサプライヤー双方のニーズに応える製品を提供し続ける姿勢を貫いています。これからも新しい価値を創造し、業界の発展に寄与することを目指して活動しています。