助成事業のリスク管理
2025-06-05 10:56:59

非営利団体の助成事業におけるリスクマネジメントの必要性と今後の展望

非営利事業の助成におけるリスクマネジメント調査



一般社団法人BLP-Networkは、非営利セクターにおける助成事業のリスクマネジメントに関する実態調査を行い、その結果を公開しました。この調査は、助成事業が抱える課題を明らかにするものであり、特に財源の安定確保と人材の育成が中心的な問題として浮上しています。

調査の背景と目的



BLP-Networkは、非営利セクターや市民セクターの発展を促進するために、助成事業を実施する団体に対するリスクマネジメントの実態を把握することを目的としていました。調査対象は、588団体を超える助成プログラムを行っている団体であったため、多様な視点からの意見が集まりました。

主な調査結果



調査の結果、助成事業を行う団体の69.4%が「財源の安定確保」を最も大きな運営上の課題として挙げ、53.2%が「人材の確保・育成」を次いで重要視しています。これにより、団体が直面する主なリスクも明らかになり、例えば、助成期間中に報告が著しく遅れた事例が45.9%を占め、また、プロジェクト責任者の退職による事業縮小が27.9%に上りました。このような課題は、団体の持続可能な運営に大きな影響を及ぼします。

その他のリスク



助成事業の実施においては、「異なる事業目的に助成金を流用した」というリスクも20.7%の団体で経験されており、これからの対策が求められます。調査の結果、団体間での情報交換が重要であり、44.1%の団体が他の助成プログラムとの相談や情報交換に依存しています。

リスクマネジメントのインフラ整備



BLP-Networkでは、助成事業を行う団体のためのポータルサイトを開設するほか、リスクマネジメントを学ぶための勉強会を2025年7月1日にオンラインで開催する予定です。この勉強会では、調査結果に基づく知見共有を行い、団体同士の交流を促進します。

勉強会の内容



  • - 日時: 2025年7月1日 13:00~14:30
  • - 方法: オンライン
  • - プログラム内容:
- 調査結果報告
- ポータルサイト共有
- パネルディスカッション
- 登壇者:北海道NPOファンド理事 高山大祐氏、関西大学教授 坂本治也氏
- 参加者同士の議論・発表

まとめ



調査結果から出てきた多様な課題に対して、BLP-Networkは今後さらにリスクマネジメントに関する情報提供やネットワーク構築に努めていく所存です。非営利団体の持続的な発展のためには、資金面だけでなく、人材育成や効率的な運営といった側面も重要であり、団体自体の成長を支えるための仕組みが求められています。これらの活動が、改善に繋がることを願っています。


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会社情報

会社名
一般社団法人BLP-Network
住所
神奈川県川崎市川崎区駅前本町11番地2川崎フロンティアビル4階
電話番号
050-1707-4499

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