インクルーシブな新たな読み聞かせ絵本の誕生
2022年4月25日(月)19:00より、一般社団法人El Sistema Connectによって、インクルーシブな読み聞かせ絵本『ミルとキクとポッシボ』の第一話が動画配信されることが決まりました。この作品は、特に多様性や共生について考えるための貴重な物語として注目を集めています。
物語の概要
『ミルとキクとポッシボ』は、目の見えない男の子「ミル」、耳の聞こえない女の子「キク」、および記憶障害と発達障害を抱えるホワイトライオンの神様「ポッシボ」という3人のキャラクターを中心に物語が展開されます。この絵本は、「自分と違うことを認め合うことの大切さ」をテーマにした、心温まるストーリーです。
物語が伝えたいこと
現代社会においては、互いの違いを理解し合い、受け入れ合うことがますます重要です。この物語では、主人公たちがそれぞれの個性や背景を持ちながら、協力して困難を乗り越えていく姿が描かれています。特に、見えない壁に気づくことの大切さを優しく教えてくれる内容となっています。
配信情報
日本語版の動画は、特設HP
mirukikupossible.jp で公開されます。他にも、英語版やスペイン語版も用意されており、世界中の人々にインクルージョンと共生の重要性を伝えるコンテンツが提供される予定です。
制作スタッフ
本作の脚本は米村大介氏が担当し、絵は立石義博氏が手がけています。また、日本語版のナレーションは代表理事のコロンえりか氏が担当しました。英語とスペイン語の翻訳はそれぞれ最上沙紀子氏とイシカワ・セイコウ氏が行っています。
ホワイトハンドコーラスNIPPONとは
「ホワイトハンドコーラスNIPPON」は、聞こえない子どもや見えない子ども、彼らの友達が共に活動するユニークな合唱団です。2020年から東京と京都において活動を開始し、合唱と手の表現を融合させたパフォーマンスを展開しています。
地域に根付いた活動
この合唱団は、東京都歴史文化財団および東京芸術劇場との共同主催事業として活動しており、京都ではぐくみ賞を受賞するなど、その活動が高く評価されています。多様な子どもたちが“私たちだからこそできること”を大切にしながら活動している点が、特に印象的です。
まとめ
『ミルとキクとポッシボ』は、ただの読み聞かせ絵本ではなく、今後の社会に必要不可欠な「共生」のメッセージを届ける作品です。ぜひ4月25日に特設HPで第一話をご覧になり、心温まる物語を楽しんでください。