日本女子大学の現代女性キャリア研究所は、2024年12月14日(土)に「非婚・少子社会への視座―若者の意識・家族政策の変化と少子化の現状―」をテーマにシンポジウムを開催します。このイベントは東京都文京区にある大学の目白キャンパス内、新泉山館の1階大会議室で行われ、対面参加だけでなくオンラインでの参加も可能です。
このシンポジウムの目的は、日本社会における非婚化や少子化の進展を考え、その根本にある要因を政策と意識の視点から分析することです。現在、日本は少子化が進行している中で、国や地方自治体はさまざまな対策を施行しています。特に注目されるのは、一部の自治体がマッチングアプリを運営するなど、参加者の結婚の可能性を高めようとする動きです。
シンポジウムのプログラムは、開会の挨拶から始まり、その後には趣旨説明として現代女性キャリア研究所の所長、永井暁子教授が挨拶を行います。第一部では、少子化に関する講演が行われ、特に注目すべきは日韓の例を通して日本の出生率が韓国とどのように異なるのかを探ります。ニッセイ基礎研究所の金明中氏が講師を務め、国際的な視点からの比較を行います。
続いて、 日本女子大学の林浩康教授が児童福祉政策における「親責任」や「家庭」の概念について、これらがどのように影響を及ぼしているかを説明します。また、武蔵大学の千田有紀教授は若者の結婚観や恋愛観がどのように変化しているのか、「愛情」と「合理性」の狭間での葛藤を考察します。
第二部では、全体討論が行われ、参加者と講師が直接対話をする機会が設けられます。この全体討論は、今後の家族形成に対する考え方や政策への提言を考察する場となるでしょう。
参加希望者は、オンラインで申し込むこともでき、特に学生や若者にとって貴重なイベントとなるはずです。申し込みは2024年12月9日(火)の23:59まで受け付けられており、事前登録が必要です。
日本女子大学は、自ら学び、自ら行動する人材を育てることに力を入れており、今年度新たに「建築デザイン学部」を開設しました。今後も「食科学部」や「経済学部(仮称)」の設立など、教育環境の充実に向けた改革が進められます。女性のキャリアに対する理解を深め、未来を担う女性たちの可能性を広げる取り組みが期待されています。
このシンポジウムでは、少子化という社会的課題を多角的に考察しながら、参加者同士や専門家との対話を通じて新たな視点を得る貴重な機会となるでしょう。興味のある方はぜひ、積極的に参加してください。