新刊紹介:『科学メガネ読本』
2025年4月16日、アノニマ・スタジオから宇宙物理学者・池内了さんの新著『科学メガネ読本』が発売されます。この書籍は、ホームレスの人々の社会的自立を支援する雑誌「ビッグイシュー日本版」の人気連載「池内了の市民科学メガネ」をもとにしており、日常を科学的視点で捉え直す楽しさを伝えるエッセイ集です。
科学の視点で日常を楽しむ
池内さんは、さまざまな世代に向けて科学に関する著作を数多く執筆してきましたが、本書では特に「科学の目で見て考えることの楽しさ」をコンパクトに、そして明快に表現しています。本書には、日常生活の中で見過ごされがちな科学の面白さや意外な視点が80篇収められています。たとえば、身体や脳に関する不思議、動物や虫の生態系、植物や遺伝子にまつわる話など、興味深いトピックスが満載です。
目次のハイライト
本書の目次を見てみると、以下のような内容が含まれています:
1.
身体と脳の不思議
- 塩がもたらす影響や、涙の役割に関する驚きの科学が紹介されています。
2.
動物と虫、生態系の謎
- 都会に住む小鳥やゴキブリの意外な一面についての考察が展開されます。
3.
植物と遺伝子とウイルス
- 身近な雑草が持つ薬効や、栄養素の新たな側面について知ることができます。
4.
未来と社会との関わり
- 子どもの教育や科学の未来についての鋭い視点が述べられています。
5.
月と宇宙と地球の未来
- 地球の歴史を貝殻の模様から読み解く話や、宇宙の神秘に迫る内容も魅力的です。
限定販売キャンペーン
書籍発売日から一ヶ月後の5月15日からは、全国のビッグイシュー販売員による路上販売キャンペーンも実施予定です。このキャンペーンでは、販売員が『科学メガネ読本』を販売し、その収益の一部が彼らの収入となります。販売冊数は限定300冊ですので、街中で見かけたらぜひ手に取ってみてください。
ビッグイシューとは
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に仕事を提供し、自立を支援するための取り組みです。2003年から始まったこのプロジェクトでは、質の高い雑誌を制作し、その販売を通じて彼らの収入を得る手法をとっています。
この新しい試みは、多くの人々に愛され、科学の魅力と社会的な課題を同時に考えるきっかけとなるでしょう。
著者プロフィール
池内了さんは、1944年に生まれ、京都大学で物理学を専攻し、博士号を取得しました。これまでに多くの科学書を執筆しており、名古屋大学および総合研究大学院大学の名誉教授として活躍しています。世界中の科学の魅力を伝える役割を果たしています。
新しい視点で科学を楽しむ『科学メガネ読本』ぜひ、お楽しみにしていてください!