沖電気工業株式会社と船井総研ロジの業務提携について
この度、沖電気工業株式会社(以下、OKI)と船井総研ロジ株式会社(以下、船井総研ロジ)の間に、物流分野における業務提携契約が締結されました。両社はこの提携を通じて、物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、中小物流会社が直面する課題の解決に取り組む姿勢を明らかにしています。
左から船井総研ロジ 代表取締役社長 橋本氏、OKI 執行役員 加藤氏
業務提携の背景
OKIは、2025年を目指した中期経営計画の中で、物流分野を重要な新規事業領域として位置づけています。この計画においては、物流分野における事業展開をいくつかのフェーズに分け、「支線輸送の効率化」から「サプライチェーン全体の最適化」へと進める計画を立てています。
一方、船井総研ロジは物流コンサルティングのノウハウを生かし、企業の現場支援を行ってきた経験があります。両社は物流分野の急速な変化に対応すべく、特に2024年に施行される働き方改革関連法による影響を見据え、中小物流会社の課題解決に向けた共同の取り組みを決定しました。
業務提携の概要
この提携を通じて、両社は中小物流会社に焦点を当て、地域における物流の効率化を図るプラットフォームを開発・提供していく考えです。具体的には、輸送管理システム(TMS)、倉庫管理システム(WMS)、受注管理システム(OMS)など、必要に応じて柔軟に利用できるサービスを展開し、特に人手不足が深刻な地方の中小物流会社に対して、利用しやすいソリューションの提供を目指します。
また、荷主企業にも対応し、中小物流会社との共同配送を可能にするサービスも計画されています。これにより、荷主企業は自社の物流効率を向上させることが期待されます。
さらに、海外市場への展開も視野に入れ、OKIの倉庫管理システムや輸送管理システムを基に、日本国内外の需要に応じたサービスを提供する方針です。特に、国際的に同様の課題を抱える国々にもアプローチしていくことが考えられています。
会社概要
両社の会社概要について、以下に簡単にご紹介します。
沖電気工業株式会社
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門1-7-12
- - 代表者: 森 孝廣
- - 設立: 1949年11月
- - 資本金: 440億円
- - URL: OKI公式サイト
船井総研ロジ株式会社
- - 所在地: 東京都中央区八重洲二丁目2番1号
- - 代表者: 橋本 直行
- - 設立: 2000年5月10日
- - 資本金: 9,800万円
- - URL: 船井総研ロジ公式サイト
結論
両社の業務提携が物流業界に与える影響は今後ますます重要になってくることでしょう。特に、地方の中小物流会社がこの新しいプラットフォームを活用し、事業の効率化や競争力の向上に繋がることが期待されます。物流分野におけるデジタル化は簡単ではありませんが、両社の知見を持ち寄ることで、新たなソリューションの提供ができるのではないかと、関心が高まります。