古代の神事「夏越の祓え」竹神社で開催、地域活性化の一環として

古代の神事「夏越の祓え」 

三重県明和町の竹神社で、2025年6月29日（日）には初めて「夏越の祓え」が行われます。この行事は、古来より半年の罪穢れを祓い清める神事として、大切に受け継がれてきました。竹神社は地域住民と共に活性化を進めており、今回のイベントもその一環です。 

竹神社の歴史と役割 

竹神社は、明治44年（1911年）に誕生した神社で、旧斎宮村にあった25社の神々を合祀しています。元々この神社は竹川の古里に位置していましたが、明治時代に現在の場所へ移転しました。その周辺では平安時代の大規模な塀列や掘立柱建物の跡が発掘されており、ここが斎王の御殿のあった場所と考えられています。また、神社内には有名な謡曲「絵馬」にちなんだ絵馬が保管されており、地域文化の一環としても重要な役割を果たしています。 

明和町の地域活性化の取り組み 

明和町では、この竹神社を中心に地域のコミュニティを活性化させる取り組みが進められています。特にコロナ禍以降、住民自らが境内の清掃や花手水の管理を行うようになり、近年では御朱印の企画や情報発信も行っています。2022年からは観光を手段として持続可能な神社運営を目指し、地元の伊勢麻の精麻を利用した茅の輪作りなどに挑戦しています。 

夏越の祓えの詳細 

2025年6月29日の「夏越の祓え」では、特に伊勢麻の精麻を用いて手のひらサイズの茅の輪を作成します。この茅の輪をくぐることで、参加者たちは夏の節目を迎え、半年間の罪や穢れを祓います。 

イベント詳細 - 日時：2025年6月29日（日）13:00〜15:30（12:45集合） - 場所：竹神社（明和町斎宮2757-2） - 参加費：5,000円（初穂料・材料費・甘味費含む） - 定員：20名（小学生高学年以上、親子参加可） - 締切：6月27日（13:00） - 講師：明和町地域おこし協力隊中村瑠樹 - 申し込み：申込フォームより 

このような重要な神事を地域の住民と共に行うことで、竹神社は地域の絆を強め、さらなる観光資源としての価値を高めています。一年を二つの節で分けるという日本の伝統文化の一環として、皆さんもぜひ参加してみてはいかがでしょうか。 

一般社団法人明和観光商社の活動 

また、明和観光商社は明和町の観光資源や地域資源を効果的に結びつける施策を推進しています。地域の活性化やふるさと納税支援など、観光庁にも登録されており、明和町の魅力を発信するためにさまざまな取り組みを行っています。 

地域の観光資源を活かしつつ、歴史や伝統を大切にする明和町での「夏越の祓え」。ぜひ参加して、地元の魅力を実感してみてください。