高鍋駅の新たな未来を高校生が創る「月市」始動
宮崎県の高鍋駅にて、高校生と地域の生産者が協力し、新たに「月市」が始まります。2025年4月20日から開始されるこのイベントは、地域の特産物を楽しむマルシェでありながら、若者が主体となってまちづくりに参加するユニークな取り組みです。
「月市」の背景と目的
このプロジェクトは、株式会社イツノマが地元のNPO法人高鍋町観光協会と手を組み、高鍋高校で結成されたまちづくりチーム『NABEGO』の活動の一環です。昨年から始まったこのチームは、毎週まちづくりについての議論を重ね、高校生たちが地域にどのような貢献ができるのかを真剣に考えています。
高鍋駅のリモデル工事が完了したことを受け、駅舎内に新設された「多目的スペース」と「多目的広場」がこのイベントの開催場所として利用されます。ここでは、高鍋の食やアートを楽しむことをテーマに、地域の生産者や商店が出店し、美術部とのコラボによるアートイベントも展開されます。
「月市」の特徴
「月市」は地域とのつながりを深め、楽しい体験を提供することを目指します。そのためには高鍋町の特産物を取り入れ、地域の新鮮な食材をふんだんに使った料理や商品が出店されます。さらには、第一回目のアートイベントでは、子ども向けの「蚊口浜の砂を使った粘土アート」が計画されており、世代を超えた交流が期待されています。
ネーミングの由来
このイベント名「月市」は、かつて高鍋藩を治めた秋月氏にちなんでいます。また、高鍋駅前には地域の彫刻家・田中等氏が手がけた「ムーンダンス」というモニュメントがあり、こちらも月との関係があります。毎月一度の開催ということから、この名前が付けられました。
5つのコンセプト
「月市」には5つの基本コンセプトがあります。それは:
1.
高校生と地域がつながること。
2.
蚊口エリアを盛り上げること。
3.
若者のチャレンジや可能性を広げること。
4.
オーガニックで環境に優しい選択をすること。
5.
旬の「おいしい」や「楽しい」を提供すること。
これらのコンセプトを元に、豊かな地域社会の形成を目指します。
開催概要と今後の展開
「月市」の第一回は、2025年4月20日(日)に実施され、以降は毎月第2日曜に開催予定です。いつでも誰でも参加でき、入場は無料。雨天決行ということで、地域の人々にとって訪れやすいイベントとなります。
出店者には、福岡生花店、坂本農園、喫茶エルザ、カレーカフェ靜などが参加し、毎回新しい魅力を提供していくことでしょう。
今後、「月市」は地域の交流の場として、さらなる発展が見込まれています。高校生たちが成長し、地域に貢献する場を提供することで、まちづくりの持続可能な活動に繋がることを期待しています。5月の次回開催は11日(日)となっており、参加者や出店者も広く募集中です。
株式会社イツノマについて
株式会社イツノマは、宮崎県都農町を拠点にするまちづくりベンチャーです。2020年に設立され、「人から始まるまちづくり」をミッションに掲げています。まちづくりを教育や観光と結びつけ、商店街の再生や空き家活用など広範なプロジェクトを手掛けています。地域の子供たちや若者が積極的に参加できるプログラムを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。
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