業務アプリを内製する新たな時代が到来
株式会社船井総研サプライチェーンコンサルティング(通称、船井総研SC)は、最新のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略として全社員を対象にした「Zoho Creator構築研修」を実施しました。これは、社員が自ら業務アプリを設計・構築できるスキルを身につけることを目的としたプログラムです。この試みは、AI時代に求められる新たなコンサルタント像を育成し、クライアント企業へのDX支援を加速することを意図しています。
新たなコンサルタント像
近年、業務改善のスピードは生成AIの進化によって大きく変わりつつありますが、セキュリティや権限管理、データベース設計を備えた業務システムの構築には、AIだけでは対応しきれません。そこで、船井総研SCでは、ローコードプラットフォーム「Zoho Creator」を活用し、現場で実際に使える業務アプリを内製する技術を社内で学ぶ必要があると考えました。今回の研修を通じて、社員は業務アプリをゼロから作り上げる経験を積み、AIによるアプリ生成との違いを体験しました。
研修の内容と実践形式
研修は約3時間という濃密な実践型プログラムで行われました。参加した社員には、それぞれにZoho Creatorの環境が提供され、実際に手を動かしながらアプリを構築しました。研修内容には次のようなテーマが含まれていました:
- - Zoho Creatorの基本知識やローコード開発の概念の解説
- - 手動での業務アプリ(荷主マスタなど)の構築
- - AIアシスタント「Zia」を使ったフォームの生成
- - Geminiベースの専用アシスタント「Gem」の活用によるアプリ設計
- - 業務アプリのワークフロー、通知、権限設定の設計
- - 各自の業務テーマに基づいたオリジナルアプリの作成
このように、単に技術を学ぶだけでなく、「現場での業務要件をAIに伝え、その場でアプリとして実装する」というプロセスを学べる内容でした。
実際のアプリ開発
研修の後半では、社員が各自の業務課題をテーマにアプリを企画し、開発しました。実際に構築されたアプリの例は次の通りです:
- - 荷主マスタ管理アプリ
- - ドライバー日報アプリ
- - 請求書発行システム
- - 倉庫品質管理アプリ
- - 事故報告アプリ
これらのアプリは、業務の現場で利用されることを念頭において、必要な機能やデータ管理が考慮されたものです。
DX人材を育成するための理念
研修では、最近注目を浴びている「Forward Deployed Engineer(FDE)」という考え方も提唱されました。このキーワードは、顧客の現場で業務ニーズをヒアリングし、その場でシステムやアプリを構築・改善するエンジニアを指します。船井総研SCでは、このアプローチを物流コンサルティングに応用し、社員がクライアント企業の業務課題を直接聞き取り、AIを駆使して業務アプリをその場で試作・改善することで、DX支援を延ばすことを目指しています。
変革への第一歩
今回の研修では、Zoho Creatorと生成AIを組み合わせることで、短時間でダッシュボードや通知、ワークフローを含む業務アプリを効率的に構築できることが体感できました。この実践的なスキルセットは、今後の業務改善に向けた貴重な資源となるでしょう。
未来に向けての取り組み
船井総研サプライチェーンコンサルティングは、物流・サプライチェーン分野でのDX支援をさらに深化させる方針です。今後もAIとローコード技術を駆使した人材育成プログラムを継続し、社員自身が業務改善ツールを内製できる組織を築いていくことを目指します。この取り組みを通じて、クライアント企業へのDX支援サービスの質の向上に努めてまいります。