JTBが新サービス「らくらくオーダー修学旅行」を開始
株式会社JTBが2023年6月10日より、小規模公立中学校向けの新しいサービス「らくらくオーダー修学旅行」の提供を開始します。この新サービスは、手間がかかる修学旅行の手配をスムーズに進め、特に小規模校の課題を解決することを目的としています。持続可能な修学旅行を実現するための挑戦にも取り組みます。
修学旅行の重要性と課題
修学旅行は生徒たちに多くの実体験を通じて、判断力や問題解決能力を養う貴重な場です。しかし、小規模校の教職員は多忙を極め、旅行計画のために十分な時間を確保することが難しい現実があります。加えて、観光地の混雑や2024年から施行される「働き方改革関連法」の影響で、バス運転手の労働時間が制限され、いわゆる「2024年問題」が現れてきます。これに伴い、観光業界でも予約の際に新たな調整や受け入れの分散化が求められています。
このような背景を受け、本サービスでは学校の負担軽減と観光事業者が抱える課題を同時に解決し、持続可能な修学旅行の実現に貢献します。
サービス概要
「らくらくオーダー修学旅行」の初めのステップとして、関西方面(京都・奈良)への修学旅行が焦点となります。このサービスは、おおむね1学年30名以上、50名以下の公立中学校に向けられています。事前準備はすべてオンラインで行うことができ、効率的なプロセスが求められます。
これまでの対面による計画形式から、JTBの提供するモデルプランを基にしたオーダーメイドのアプローチに転換。最小限の変更で、効率的な手配が行えるよう配慮されています。これにより、教職員の負担を大幅に軽減し、旅の計画をスムーズに進行することが可能です。
期待される効果
このサービスによって、以下のような期待される効果があります。
1.
小規模校の修学旅行機会の確保
修学旅行を実施する機会が保障され、生徒に大切な学びの場を提供します。
2.
教職員の負担軽減と効率化
手配業務が効率的に進行し、教職員の負担を大幅に減少させます。
3.
地域社会への貢献
繁忙期以外での旅行実施を可能にし、宿泊施設や貸切バスの稼働率を平準化し、地域経済への支援も行います。
モデルコースの提案
何より重要なのはモデルコースの多様性です。具体的な日程や内容は2026年度を想定しており、学校のニーズに合わせてさまざまなプランが提案されるでしょう。
今後の展開
この新サービスは今後、公立中学校を対象にして試験運用を行い、市場からの反応に応じてさらなる展開が検討されます。JTBは教育機関と密に連携しながら、持続可能な修学旅行のあり方を模索し続けます。
お問い合わせ先
興味を持たれた学校関係者は、JTB法人サービスサイトの【お問い合わせフォーム】を通じて、もしくはJTB西日本仕入販売部(TEL:06-6260-5252)で、詳細を確認することができます。サービスの利用時間は平日9:30から17:30まで承っており、土日祝日はお休みです。