牛との触れ合いで学ぶ、命の大切さ
千葉県旭市の旭市立滝郷小学校では、牛農家の糸賀貴志氏が手掛ける食育授業が進められています。特に、2026年5月19日に行われた小学3年生向けの牛のエサやり体験では、子どもたちが牛に直接触れ合いながら、食の生産について学びました。これに続いて、6月2日には小学5・6年生向けの同様の体験も予定されています。
教育現場では、デジタル化が進む一方で、実体験を通して学ぶ機会が限られています。その中で、糸賀氏は自らのPTAとしての活動を通じて、食育授業を提案したのです。このプログラムは、2022年から実施されており、牛へのエサやりとともに制作された紙芝居『いのちをいただく』が授業の一環として取り入れられています。
五感で感じる食の世界
現場での体験では、子どもたちが牛に与えるエサを実際に触れ、匂いを嗅ぎ、牛とのコミュニケーションを楽しみます。この体験を通じて子どもたちは牛の存在を身近に感じ、「食」の大切さを学ぶことができます。滝郷小の教職員からは、授業を受けた生徒たちが「食材や生産者に感謝を持つようになった」という声が寄せられており、教育効果が現れています。
糸賀氏は「命をいただくこと」の重みを紙芝居を通じて伝え、次世代の食に対する姿勢を育んでいくことを目指しています。食肉業に関わる人々の実話を基にしたこの物語は、生かされている命の大切さを教える内容で、多くの子どもたちに響いています。
食への感謝と命の尊さ
糸賀氏は、子どもたちに食べ物が生きていた存在であること、そしてその命を大切にすることを教えることを使命としています。特に、現場に足を運び、生産者と触れ合うことで、食がどのように我々のもとに届いているのかを理解してほしいという思いを持っています。
学校の規模が小さい滝郷小では、全校児童が約70名と少数ですが、それゆえに密なコミュニケーションが可能です。校長との意見交換の結果、食育授業はボランティアとして始まりました。糸賀氏は、この授業を通じて、地域に対する愛着や、自信を持った人間に育ってほしいと願っています。
地域と学校の架け橋
東日本産直ビーフ研究会は、糸賀氏が参加する組織であり、本授業を通じて地域の高校や小学校での食育活動を広げています。この活動を通じて、子どもたちが「食」と向き合うきっかけを提供し、命の大切さや地域産業への理解を深めることを目的としています。今後も食育活動を積極的に推進し、食材と命に感謝する心を育んでいく方針です。
糸賀氏が計画している6月2日のエサやり体験では、子どもたちが牛にエサを与えるだけでなく、牛に関するクイズや解説も予定されており、楽しみながら学べる内容になっています。
詳細情報
- - 日時:2026年6月2日(火)13時40分~15時
- - 場所:株式会社糸賀牧場(千葉県旭市岩井1741番地13)
- - 対象:旭市立滝郷小学校5・6年生
- - 講師:糸賀貴志(牛農家、東日本産直ビーフ研究会会員)
取材や参加を希望される方は、東日本産直ビーフ研究会までご連絡ください。