実の親の介護問題
2024-09-02 09:36:18

実の親の介護を担うことについて男女の意識の違いを探る

介護と性別の役割



『介護ポストセブン』が実施した最新の調査結果により、実の親の介護における男女の意識や実態の違いが明らかになりました。この調査は、介護中または介護に関心がある方々を対象にしており、男女共に「実の親の介護は自分か自分の兄弟が担うべきだ」と考えているものの、実際にはその役割に大きなギャップが存在することが分かりました。

調査の背景と方法


介護マーケティング研究所によるこの調査は、2024年6月10日から24日までの期間に実施され、3,819名(男性1,892名、女性1,927名)の有効回答が得られました。調査の目的は、親の介護に対する意識や実態を浮き彫りにし、介護に関連する商品やサービス提供の参考とすることです。

実の親の介護に関する実態


調査結果からは、実の親を介護する割合が女性の方が男性よりも10ポイント以上高いことが分かりました。具体的には、男性が「私が担う」と答えた割合が41.65%であるのに対し、女性は52.52%が「私が担う」と回答しています。この結果は、実際の介護者となると、女性に比べて男性の責任感が希薄なのではないかとも考えられます。

介護項目についても、男女で違いが見られました。「話し相手」や「通院の付き添い」、「買い物のサポート」は双方で共通した項目ですが、全ての項目において女性の方が担当割合は高く、女性は男性に比べて多くの介護項目を実際に担っていることが確認されました。

また、介護費用の負担面でも女性の方が自らの財源で支える割合が高いことが判明しており、女性の58.72%が「実の親」を自身の資金で支えていると回答しました。それに対して男性は50.00%にとどまり、財政面でも女性の方が大きな負担を担っていることが窺えます。

義理の親の介護に対する意識


一方、義理の親に関する介護の担い手は男女共にパートナーが多く、介護を行う割合が高いことが確認されました。ただし、義理の親の介護について「自分自身が担うべきだ」と考える割合は男女ともに1割にも満たず、実の親に対する意識とは対照的でした。

調査結果の総まとめ


この調査結果を通じて、「実の親」と「義理の親」の介護において、特に実の親に対する男女間における意識や実際の役割の違いが浮き彫りになりました。男性が「実の親」の介護は自分が担うべきだと考えるものの、実際には女性がその役割を多く担っているという現実があるのです。

今後、親の介護問題はさらに深刻化することが予想される中、男女間での意識や役割の違いを理解し、適切な支援やサービスを提供していくことが求められています。『介護マーケティング調査研究所』は、介護に関わるリアルなデータに基づき、今後もこの問題に向き合っていく所存です。


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