若者が経営者について学ぶ新しい試み
兵庫県と株式会社カバン持ちの共同プロジェクト、名付けて『次世代起業家育成カバン持ちプログラム』が始まりました。このプログラムは、若者が実際の経営現場での体験を通して起業マインドを育むことを目的としています。特に、経営者の思考や意思決定過程を身近で学ぶことができるという点が大きな魅力です。
プログラムの概要
このプログラムでは、兵庫県が公募によって選ばれた6名の学生が、地元の経営者に実際に密着し、5日間にわたって経営現場を見学します。密着の中で行われるのは“ジョブシャドウィング”。日々の業務、会議、商談など、さまざまな現場に立ち会いながら、経営者の直面するリアルな課題や成功体験を学ぶことができるのです。
「カバン持ち」とは?
「カバン持ち」という表現は、経営者の荷物を持つという比喩から来ており、単なるサポートにとどまらず、経営者の意思決定や思考プロセスを間近で観察することを意味します。選ばれた学生たちは、将来地域に貢献したいという強い志を持っており、その成長をサポートすることが目的です。実際に経営者から直接のフィードバックを受けることができ、自らの将来を描く貴重な体験となります。
プログラム参加経営者のラインナップ
このプログラムには、有名な経営者たちが参加しています。例えば、株式会社ママクリエイターラボの榊原杏奈氏は、在宅で働くママを支援する事業を展開し、多くの女性を励ましています。また、iPresence株式会社のクリストファーズ・クリスフランシス氏は、遠隔教育や医療に革新をもたらすロボット技術を開発している注目の起業家です。
さらに、株式会社泉平の泉周作氏は食品流通分野での先進的な取り組みを行っており、LRM株式会社の幸松哲也氏は情報セキュリティに特化したコンサルタント業務を展開しています。これらの経営者の実績を学ぶことで、学生たちは多様な視点を得ることができるでしょう。
プログラムの流れとスケジュール
本プログラムのスケジュールは、2025年に開始される予定です。7月までに参加学生を募集し、その後企業とのマッチングが行われます。8月から12月の間、経営者のもとで実際の業務に携わることになります。また、得た成果は記事化し、報告会で発表される予定です。
プログラムを通じて、地域で活躍する経営者の思考や戦略を間近に感じるという貴重な体験ができ、次世代を担う若者にとって、まさに“真の経営体験”となることでしょう。地域経済の活性化と教育現場の連携を新たに示すこの取り組みが、今後のトレンドになることを期待しています。
お問い合わせ
本プログラムに関する詳細や参加希望者の応募は、以下の窓口までお気軽にお問い合わせください。共同主催である兵庫県の産業労働部新産業課と、プログラム運営を担当する株式会社カバン持ちがそれぞれ対応いたします。特設サイトも用意されており、そこでは活動レポートや経営者インタビューも掲載される予定です。
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特設サイトはこちら
経営学や起業に興味がある学生にとって、このプログラムは一度限りの貴重なチャンスです。ぜひ参加して、未来のビジネスリーダーとしての第一歩を踏み出しましょう。