音環境ラボ開設
2025-11-18 13:52:21

DAIKENが音響専門実験棟『音環境ラボラトリー』を機能的に開設

DAIKENの新しい挑戦、音環境ラボラトリーの誕生



建材業界における革新が岡山に誕生しました。DAIKEN株式会社は、岡山市の岡山工場内に音響専門の実験棟『音環境ラボラトリー』、通称『音ラボ』を開設しました。2023年11月13日、オープニングセレモニーには岡山市大森市長や県庁の関係者が出席し、約40名が集まりました。

『音ラボ』は、建築材料や構造の音響性能を測定するための特別な施設です。この実験棟には、基本的な音響性能を測定できる「残響室」、「無響室」、様々な実験が可能な「箱型実験室」、そして近年需要の高まるCLTを用いた「木造実験室」が設けられています。

特に注目すべきは、各実験室に設置された高度な実験・測定装置です。これによって、音にまつわる多様な実験や性能評価が行えることができます。このような施設の設立は、建材業界において初の試みであり、音響技術の発展に貢献することが期待されています。

DAIKENは、「TryAngle2035」という長期的ビジョンのもと、十年後の目指す姿「ずっと ここちいいね」を達成するために、音環境の快適性を積極的に向上させる取り組みに注力しています。『音ラボ』は、その目的の中心となる研究開発の拠点であり、音に関する新たな技術や製品の創出に向けた活動が行われる予定です。

『音ラボ』の構成と特徴



『音環境ラボラトリー』は、1,170㎡の敷地に926㎡の延床面積を持ち、約13億円の投資が行われています。設計と施工は株式会社ナイカイアーキットと日本音響エンジニアリング株式会社が担当しています。

実験室の詳細



  • - 無響室: 音の反響を最小限に抑えた環境で、静寂の中での測定が可能です。
  • - 残響室: 音の響きを良くする仕上げが施されており、様々な音の評価ができます。
  • - 箱型実験室: RC造マンションにおける上下階の遮音性能を測定するための特化した施設です。
  • - 木造実験室: CLT(直交集成板)を用いた木造に特有の床衝撃音対策の研究が可能です。

また、無響室と2つの残響室は連携しており、試験体を設置することで音の遮音性能を測定することができます。このような施設は、建材業界においてもユニークな存在です。

未来への期待



DAIKENは、音環境の快適性を追求し続けるとともに、『音ラボ』を通じてさらなる技術革新を進めていく意向を示しています。音に関する新素材の開発にも取り組み、快適な音環境の実現に貢献することを目指しています。これからの建築業界における音響技術の進展に、大いに期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
DAIKEN株式会社
住所
大阪府大阪市北区中之島3丁目2番4号中之島フェスティバルタワー・ウエスト14F
電話番号

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