奈川地区の新たな観光プロジェクト
長野県松本市奈川地区で「奈川ツーリズム」が本格化します。この取り組みは、地域の関係者と協力しながら、体験型観光を推進し、地域の魅力を広めることを目指したものです。具体的には、トレイル、食、農業の三つのテーマを中心にしたモニターツアーを開催し、参加者から直接フィードバックを得ることにより、より良い観光体験の構築を図りました。
取り組みの背景
このプロジェクトは、「持続可能な奈川地区推進計画2023」に基づいて進められています。目的は、奈川地区への観光客誘致と地域のPRの強化、さらには地域に住む人々との交流を活性化させ、地域の魅力を広く伝えることです。これらの施策を通じて、奈川地区が持つ自然や歴史、食文化を体験してもらい、さらなる訪問者を呼び込むことが期待されています。
モニターツアーの概要
1. 野麦古道トレッキングモニター(1DAY)
2024年11月4日に開催された「野麦古道トレッキングモニター(1DAY)」では、30代から70代の女性3名が参加しました。ガイドの目を通じて奈川の文化と歴史を感じながら散策を行い、その後、ローカルの食材を使ったお弁当を堪能しました。参加者からは、「奈川への愛情を感じた」との声が多く寄せられ、高評価を得ました。
2. 野麦旧街道トレッキング(ハーフDAY)
続いて、11月5日には「野麦旧街道トレッキング(ハーフDAY)」が実施され、40代から70代の参加者が地域の歴史と食文化を探索しました。地元の「松田屋」で提供される伝統料理「とうじそば」を体験し、参加者は地域の農家とのコミュニケーションを楽しみながら食事を堪能しました。アンケートでは、満足度も非常に高い結果が出ました。
3. 信州伝統野菜保平カブ畑での体験
最後に、11月17日には「信州伝統野菜の保平カブ畑散策と郷土食づくり体験」が行われました。約20名の参加者が農家の協力を得て、保平カブを収穫し、それを用いた郷土料理の制作に挑戦しました。参加したファミリーは、子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごし、料理の作成過程を通じて地域の食文化への関心を深めました。
2025年度からの本格的な観光ツアー販売
今回のモニターツアーから得られたデータと参加者の声を元に、来年度より本格的なツアーを販売開始する予定です。奈川地区の魅力をより多くの人に知ってもらえるよう、引き続き新しい企画や情報を発信していきます。
公式ウェブサイトやガイドカンパニーDAIJIYAを通じて、詳細な情報を提供していく予定ですので、興味のある方はぜひチェックしてください。
(一社)松本市アルプス山岳郷について
松本市アルプス山岳郷は、長野県松本市の豊かな自然環境を背景に、地域住民と事業者が協力して観光地域の魅力を伝える取り組みを進めています。このプロジェクトが成功することで、地域の振興に寄与できることを願っています。