次世代型DXを切り拓く魅力的な手法
従来のデジタルトランスフォーメーション(DX)が時代遅れとされる中、最新刊『DXその先へ AX・HX・GXによる限界突破』が、本日、株式会社クロスメディア・パブリッシングから発売されました。著者陣は、数多くの企業のDXを支援してきたコンサルタントたちであり、本書では新時代に適したDXの手法が提唱されています。
DXの現状と課題
DXという言葉が響き渡る昨今ですが、多くの企業はまだDXの本質を十分に理解していないようです。ツールの導入やペーパーレス化にとどまり、業務の効率化は進むものの、ビジネスモデル全体の変革には至っていないのが現実です。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が発表した「DX動向2024」によると、日本企業のDXはまだ業務効率化の段階にあり、その先の新規ビジネス創出を達成できている企業はわずか2割とのこと。
この先、2030年に向けて労働人口の減少やグローバル競争の激化が予想されますが、従来の枠組みのままでは持続的な成長は望めません。本書は、そうした現状に対し、DXの「その先」のビジョンを示し、警鐘を鳴らしています。
提案される3つの柱
『DXその先へ』では、DXの新しい変革のための3つの柱として、以下のアプローチが具体的に提案されています。
1.
アナログ・トランスフォーメーション (AX)
デジタル時代にあっても、人間的なつながりや感性的な価値を重視し、顧客体験の豊かさを追求する手法です。
2.
ヒューマン・トランスフォーメーション (HX)
組織文化や人材育成を改革し、一人ひとりが常に変化に適応できる能力を育む手法です。
3.
グリーン・トランスフォーメーション (GX)
環境負荷を軽減し、持続可能な社会を実現するため、ビジネスの新たな成長機会へと変化させていく手法です。
著者たちが所属する株式会社ノースサンドは、特に「人間力」を重視するコンサルティングファームとして知られています。同社は従業員エンゲージメントの質の高さが評価され、第1位を獲得したこともあります。テクノロジー偏重ではなく、人間や組織の力を最大限に活かせる視点に富んだ本書は、DXの戦略を再考させる重要な一冊となることでしょう。
読者へのメッセージ
この本は、変革が進まないと悩む現場リーダーや、DX投資の判断に迷う経営者、未来の戦略を描きたい企画・事業開発部門の方々に特におすすめです。執筆陣はそれぞれが豊富な経験と知識を持ち、実践的なアプローチが紹介されています。
本書は、DXに関わるすべての人に向けての「地図」となることでしょう。
著者紹介
- 株式会社ノースサンド 執行役員
プロジェクトマネジメントやDXに関する著書を数多く執筆。
- 株式会社ノースサンド パートナー
製造業向けの経営改革で実績。
- 株式会社ノースサンド ディレクター
IT業界で30年以上の経験をもつ、技術の専門家。
まとめ
『DXその先へ AX・HX・GXによる限界突破』は、複雑なDXの現実を乗り越えるためのヒント満載の一冊です。デジタルと人間、環境の統合的な変革を実現し、真の企業成長のための道筋を示しています。