埼玉大学附属小学校、EIC2024TOKYOで「Yomokka!」を活用し特別賞を受賞

埼玉大学附属小学校が「Yomokka!」で特別賞を受賞

埼玉大学教育学部附属小学校が、EIC2024TOKYOで「Yomokka!（よもっか！）」を活用した算数の授業実践により特別賞を受賞しました。このプロジェクトは、学習者の主体性や協力的な学びのスタイルを重視したもので、高い評価を得ています。

EIC（授業イノベーションコンテスト）について

EICとは、教員と企業が協働して開発した授業を全国規模で紹介するコンテストです。学校と企業の連携によって、未来の教育を考える新たな授業スタイルの創出を目指しています。

- 日時: 2025年2月1日(土) 13:00～17:00
- 会場: 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
- 対象: 審査を通過した教員及びその協働パートナーのEdTech企業
- 主催/運営: 特定非営利活動法人COLLECTIVE
- 協力: 株式会社Mikulak、株式会社マイナビ

EIC2024TOKYOの詳細

公式ウェブサイトを参照してください。

「Yomokka!」とは？

「Yomokka!」は、ポプラ社が提供する読み放題型電子図書館で、「いつでも、どこでも、好きなだけ」というコンセプトで子どもたちの読書環境をサポートします。総合的に約4,500冊の作品を提供し、同時に複数の生徒が同じ本を読めるため、グループワークや調べ学習など、多様な学び方を可能にします。

「Yomokka!」サービスサイトでは詳細を確認できます。

「Yomokka!」を用いた授業の実績

今回の授業実践では、読書ログデータを使用し、生徒たちの「問題を見出す力」を育成することを狙いとしました。「データ分析」をテーマに、子どもたちの興味や疑問を解決するための探究的な学びを促しました。具体的には、2年生の読書量を増やすことを目指し、各クラスの読書データを用いて評価や改善策を考えるグループ活動を実施しました。

この取り組みでは、子どもたちが集めた読書データを元に、どのようにして読書量を増やすかを議論し、実際にその効果を測定するという活動が行なわれました。結果として、子どもたちの主体的・協働的な学びが促進され、彼らが自然に興味をもって学ぶ姿が確認されました。

受賞の喜び

埼玉大学教育学部附属小学校の藤田明人先生は、特別賞を受賞できたことについて「本プロジェクトが評価されたことは大変嬉しいことです。子どもたちの学びにおいて大きな励みになりました。」とコメントしています。

さらに藤田先生は「Yomokka!」の読書ログデータを使った授業が、いかに子どもたちの学びに貢献しているかを強調し、今後も学びの質を高める実践を続けていきたいと述べています。

今後の展望

埼玉大学附属小学校は、この受賞を契機にして、さらなる実践の探索に努め、未来を担う子どもたちの自発的な学びを支えていく方針です。また、ポプラ社の「こどもっとラボ」などの支援を得て、教育環境の更なる充実を図っていくことでしょう。

個々の子どもたちが自ら問題を見出し、解決していく力を育む教育の重要性がますます増す中、このような実践例は日本全体の教育現場における参考にもなると期待されています。