台湾AICがAI最適化サーバーやeBODをSC25で披露、革新技術が未来を変える

台湾AICがSC25で示す未来のAIインフラ

台湾に拠点を置くAICが、米国セントルイスで開催されているSupercomputing 2025（SC25）において、最先端のAI向けサーバー製品とストレージソリューションを発表しました。今回の展示会では、急速に成長するAI、HPC（High-Performance Computing）、エンタープライズワークロードに対応した革新的な技術が紹介され、多くの業界関係者の注目を集めています。

新世代サーバーの登場

AICブース（#305）では、第5世代（Gen5）サーバーシステムが特に注目を集めています。これらのサーバーは、AIやデータ解析のニーズに応じた最適化が施されており、性能や効率面で大きな進化を遂げています。特にAIとHPCの要求に応えるための強力なアーキテクチャが組み込まれており、信頼性の高い処理能力を提供します。

また、AICは新たにリリース予定のEthernet接続型「eBOD」にも特別な焦点を当てています。このeBODは、スケーラブルで大容量のストレージを実現しており、140PBを超える容量を持つ構成が可能です。これにより、ビッグデータを扱うAI環境でも大胆なデータの取り扱いが行えるようになっています。

パートナーとの連携

AICは、ブースでの展示に加え、Micronとの連携も行い、F2032-01-G5サーバと6600 ION 245TB E3.L SSDを組み合わせたデモを披露しました。この組み合わせによって、1ラックあたり140PB以上のストレージ密度を実現し、特にデータ処理の効率が飛躍的に向上しています。

さらに、AICはH3 PlatformやSeagateと連携し、AI向け大容量Ethernetストレージの新しいアプローチも紹介します。H3 Platformは、AICのFalcon 6048を基にしたGPUアクセラレーテッドAIプラットフォームで、最大6枚のGPUやDPU、NICを展開し、2億IOPS超の性能を誇ります。これにより、AIワークロードにおけるストレージのボトルネックを解消できるでしょう。

技術の進化と未来へのビジョン

AICのCEOであるMichael Liang氏は、「SC25はAIインフラを前進させる重要なイベントであり、当社はストレージとコンピューティングの進化を示す製品を通じて、パートナーや顧客との交流を心待ちにしています」と述べています。特に新しいeBOD技術は、大規模データパイプラインをよりシンプルかつ迅速に扱える実用的な一歩になると確信しています。

また、ATTO Technologyとも協力し、AICサーバーとJBODをExpressSAS® 24Gb/s SAS HBAで接続した構成を展示。AIトレーニングやHPCシミュレーションにおいて予測可能なレイテンシと持続的な帯域幅を提供し、性能面でのさらなる価値向上を期待しています。

SC25での展示製品

展示会での主なAIC製品には、以下のようなものが含まれています。

- F2026-01-G5: AIデータレイクや分析向けの高密度ストレージサーバー
- SB102-CA: AI推論およびメディアアクセラレーション向けのGPU対応プラットフォーム
- HA2026-HC: ミッションクリティカルと映像ワークロード向けの高信頼ストレージ

また、AICはSolidigmやVAST Dataと連携し、会場内の各パートナーブースでもその技術を体験する機会を提供しています。ぜひAICブース（#305）に立ち寄り、最新の技術をご覧ください。

AICについて

AICは、エンタープライズサーバーと次世代AIストレージシステムのグローバルリーダーであり、30年にわたるハードウェア設計とシステムインテグレーションの実績を持っています。ラックマウントサーバーやJBOD、カスタムプラットフォームを展開し、さまざまなワークロードを支えています。詳細な情報は公式サイトをご覧ください。