「まなび場」がグッドデザイン賞を受賞!
株式会社コエルワが運営する小中高生向けの長期休暇スクール事業「まなび場」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、地域特性を活かした新しい教育の形を提供する試みが評価された結果です。
「まなび場」とは?
「まなび場」は、特に人口3万人以下の小規模自治体を対象とした教育プログラムです。この事業は、全国から集まった大学生スタッフとチームを組み、地域ごとにカスタマイズされた学習と探究の機会を提供します。特に、地域の特性を反映したワークショップや対話を通じて、生徒の思考力や表現力の向上を目指します。また、地元の教育委員会との連携を強化することで、地域の教育環境の改善にも寄与しています。
受賞の背景
長期休暇における教育の機会は特に都市部に比べ、地方では限られています。この「学びの地域間格差」を解消するため、コエルワは「まなび場」を立ち上げました。本事業は、特にコロナ禍の影響でオフライン活動が難しい時期に、大学生や社会人を地域に派遣し、地元の子どもたちに新しい学びの場を提供する試みが根底にあります。
デザインの三つのポイント
1. 多様性のある参加者
本プログラムは、国内外から募集した300名以上の大学生の中から選ばれたスタッフで構成されています。教育学部の学生に限らず、医学部や法学部などの様々な学部から参加者が集まっているのが特徴です。
2. 個別最適な学びの提供
大学生スタッフが生徒一人ひとりの関心や学び方を理解し、それに合わせたオリジナルの学習コンテンツを作成します。この過程で、大学生たちもまた、生徒との対話を通じて新たな学びを得ています。
3. 地域との共創
「まなび場」では、地域住民との交流を促進し、地元の大人たちを巻き込む事業としての展開を目指しています。大学生が再びその町を訪れるような関係構築が進んでいます。
審査委員の評価
グッドデザイン賞の審査委員は「小さな町の子どもたちに広がる未来の可能性を引き出すユニークなプログラム」と評価しました。地域への若い人材の受け入れが地域活性化につながる点も、高く評価されています。
企業の成り立ち
株式会社コエルワは、教育事業を中心に展開しており、特に北海道の小規模な自治体で活動しています。「こえる」社会を目指す企業として、長期休暇支援や放課後プログラム、教育プログラム設計など、様々な事業を通じた活動を行っています。
代表取締役の阿曽沼陽登氏は「この受賞を大変嬉しく思う」とし、教育委員会や地域住民の協力に感謝の意を示しました。コエルワは今後も「まなび場」の取り組みを継続し、より多くの子どもたちに学びの機会を提供していく予定です。教育の新たな形を提案するコエルワの挑戦は、今後も注目を集めることでしょう。