2025年11月の「いいさかなの日」に向けた取り組み
毎年11月3日から7日は、「いいさかなの日」として日本の水産物消費拡大のための大切な日となります。2025年には「サステナ消費」をテーマに、持続可能な水産物の利用を促進するための新たな取り組みが展開されます。
1. 「いいさかなの日」の概要
省庁と民間が連携して、国内の水産物消費を促進する「いいさかなの日」は、国民の魚をもっと食べる機会を提供することが目的です。日本の水産物消費量が減少する中、消費拡大を図るために毎年この期間を「いいさかなの日」と定めています。その取り組みの一環として、2025年のテーマに掲げられた「サステナ消費」とは、環境に配慮した行動を通じて水産物の持続可能な利用を目指すものです。
1.1 賛同メンバーの増加
「さかなの日」の活動開始以来、賛同メンバーの数は着実に増加しており、最近では約1,072名に達しました。これは、全国各地でさまざまなイベントやキャンペーンを通して、消費者に水産物の魅力を伝えている証です。
2. 2025年の具体的な取り組み
2025年の「いいさかなの日」では、いくつかのプロジェクトが計画されています。
2.1 クロダイのおいしさ認知向上プロジェクト
クロダイは低利用魚として知られていますが、そのおいしさにフォーカスしたプロジェクトが進行中です。このプロジェクトでは、クロダイの魅力的な料理を提供するイベントが全国各地で開催され、参加者にその味わいを体験してもらいます。この取り組みに参加している自治体や企業は、魚介類の魅力を伝えるための重要な役割を担っています。具体的な料理教室や試食イベントも行われ、地域の食材を活かす機会が創出されます。
2.2 第11回Fish-1グランプリ
特に注目すべきイベントとして、2025年11月30日には「第11回 Fish-1グランプリ」が開催されます。このコンテストは、国産水産物を使った料理が評価される場であり、クロダイ料理も競技に含まれます。出展者同士が魚料理の魅力を競い合うことで、観客にも新たな味覚体験を提供し、サステナブルな水産物消費の意識を高める狙いがあります。
2.3 新体制の応援隊
「さかなの日」の活動を盛り上げるため、新体制の「さかなの日」応援隊が結成され、10月31日に任命式が行われます。タレントたちが水産業の重要性を広める役割を担い、SNSやメディアを通じての情報発信を行います。
3. さまざまな地域での活動
全国的に行われる「さかなの日」に関連したイベントは、全国11か所で実施され、地域それぞれの特色を活かした催しが計画されています。また、農林水産省の食堂でも魚料理のフェアが開催されるなど、国民が魚を身近に感じられる機会が増えます。
4.みんなで学ぶ魚食文化
さらに、魚食文化について学ぶ機会も設けられます。子ども向けのコンテンツに加えて、さかなにまつわるさまざまな情報を提供することで、若い世代への啓発を促します。特に、サステナブルな消費の重要性を訴えることが、未来の水産物の供給に直結するでしょう。
「いいさかなの日」はただのイベントではなく、日本の食文化、特に魚介類の魅力を再確認し、持続可能な方法でそれを楽しむ機会を提供する重要な取り組みとして位置づけられています。今後の「いいさかなの日」に注目し、積極的に参加してみることをお勧めします。