フランスSeaber社製の無人潜水機「YUCO SCAN」が海中デモを実施

フランスSeaber社製UUV「YUCO SCAN」の海中デモ

株式会社東陽テクニカが、フランスのSeaber社製の自律型無人潜水機「YUCO SCAN」の海中デモンストレーションを実施しました。このデモは、2023年7月30日に千葉県保田漁港沖で開催され、一部の顧客のみが参加できる特別な機会となりました。

自律型無人潜水機の概要

YUCO SCANは、UUV（小型自律無人潜水機）として設計されており、センサー技術やナビゲーションシステムを搭載しています。これにより、遠隔操作を必要とせず自律的に運行できるのがこの機器の大きな特徴です。この小型のUUVは容易に投入・揚収ができるため、初心者でも簡単に扱うことが可能です。また、堅牢なデザインとメンテナンスのしやすさも兼ね備えています。

このデモの目的は、海洋環境のモニタリングや地形の測定など、幅広い用途でのUUVの有効性を直接確認することでした。特に、爆発物の探査や証拠品の捜索、人名救助、インフラ点検など多様な応用が期待されており、すでに25か国で80台以上が販売されています。

環境負荷低減への貢献

自律型無人潜水機の利点は、簡易な運用設計により省力化が図れる点にあります。このことは調査船舶の運航時間を短縮させる効果があり、結果として温室効果ガスの削減や海洋汚染の防止にも寄与すると考えられています。

デモンストレーションの内容

当日のデモでは、実際にYUCO SCANを使用してデータ収集と解析が行われ、その精度を顧客に直接体験していただくことができました。参加者からは、従来のUUVに比べて効率的であることが確認され、今後の商業利用の可能性が広がる機会となりました。特に、これまでの場合と比較して、収集したデータの精度の高さが強調されました。

主な機能と特長

YUCO SCANの主な機能には以下のようなものがあります：

- 手投げにより簡単にミッションを開始できる！
- 直観的に使えるユーザーインターフェースが特徴のソフトウェア
- 「Come Back Here」機能を搭載し、浮上後はオペレーターの居場所に戻る
- 運用やメンテナンスの際の作業が簡略化され、故障リスクの軽減にも対応

さらに詳しい情報は、こちらの公式ページからご確認いただけます。

東陽テクニカについて

株式会社東陽テクニカは1953年に設立されて以来、最先端の計測技術を提供し続けている企業です。自動車や海洋分野を含む多様な事業を展開し、新たな技術の供給を通して、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。5G通信やクリーンエネルギーに関連する技術開発にも注力し、国内外で事業を拡大中です。詳細はこちらの公式サイトでご覧ください。