ヘッジホッグ・メドテックが片頭痛治療用アプリの治験を発表
株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、2025年8月末に片頭痛治療アプリの治験届を提出し、2025年12月から被験者募集を予定しています。同社は、片頭痛に対する新しい治療法として、認知行動療法(CBT)を駆使した医療機器プログラムの製造販売承認を目指しています。
片頭痛の現状と影響
片頭痛は、国内において広く見られる一次性頭痛であり、約8.4%の人々が影響を受けています。特に働く女性に多く、30代から40代女性の有病率は、それぞれ17.7%、18.4%に達します。このような背景から、片頭痛は日常生活に重大な影響を及ぼし、患者は生活の質(QOL)が低下するとともに、労働生産性の低下や医療費の増加という問題にも直面しています。
治験の概要と目的
今回の治験では、過去に実施された特定臨床研究で確認された有効性と安全性を基に、片頭痛治療用アプリの詳細な評価を行います。主に以下の目的を持っています:
1. 片頭痛における標準治療の補助効果。
2. 認知行動療法(CBT)の有効性・安全性の確認。
本治験は、医工連携イノベーション推進事業の一環として助成を受けて実施されます。
認知行動療法とその背景
頭痛の診療ガイドラインにおいて、CBTは薬物療法に匹敵する治療効果が期待されています。しかし、現状ではCBTを実施できる医療機関が限られているため、具体的な治療が行われていない場合が多いのが現実です。また、患者が日常生活の中でリアルタイムで適切な行動を促されることが難しいという課題も存在します。
これらの状況を受けて、ヘッジホッグ・メドテックは画期的な片頭痛治療用アプリの開発に着手。患者一人ひとりに合ったCBTを提供し、薬物治療を補完することで治療効果を最大化し、QOLの向上を図ることを目指しています。
ヘッジホッグ・メドテックの取り組み
同社は、「頭痛ーる」という日本最大の頭痛予測アプリを中心に、オンライン診療サービスや頭痛AI診断プログラムなど、多岐にわたるサービスの提供を目指しています。このような広範囲なサービスを展開することで、頭痛の治療領域におけるエコシステムを構築し、患者への支援を強化していく意向です。
会社情報
ヘッジホッグ・メドテックは、2021年に設立され、頭痛領域に特化した医療機器やアプリケーションの開発を行う企業です。現在までに累計2,300万ダウンロードを超える非医療機器アプリを持ち、国内初の片頭痛治療用アプリの実現に向けて邁進しています。ヘッジホッグ・メドテックの詳細情報は、公式サイトをご覧ください。
会社情報はこちら
おわりに
片頭痛は、多くの人々に影響を与える深刻な健康問題です。ヘッジホッグ・メドテックの新しい治療アプローチが、多くの患者の生活を改善することが期待されます。治験の進行や今後の展開に注目です。