建設業のDX推進
2022-11-14 15:20:01

コプロ・エンジニアードとスパイダープラスが提携し建設業のDXを推進

コプロ・エンジニアードとスパイダープラスの業務提携



コプロ・エンジニアード(以下、コプロ)は、建設業向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)を手がけるスパイダープラスと業務提携を結びました。この提携は、近年急速に進展する建設業界のDXニーズに応えるための新たな取り組みです。この業務提携によって、コプロは建設業界の人材育成の強化と、スパイダープラスのDXアプリ「SPIDERPLUS」の普及を支援することを目指しています。

提携の具体的な内容



本提携は大きく二つの柱から成り立っています。まず第一に、コプロは自社技術者向けに「SPIDERPLUS」に関する研修を行います。建設現場で働く現場監督や技術者にはデジタルスキルが求められるようになっており、当社の研修カリキュラムに「SPIDERPLUS」を組み込むことで、実践的な知識を有する人材の育成が期待されます。これにより、技術者の付加価値が高まり、同業他社との差別化が図られます。さらに、研修は毎月100名以上の新規配属者を対象に運用を開始し、年間1,000名以上の技術者が「SPIDERPLUS」を活用できるようになる見込みです。

第二の柱として、スパイダープラスの「SPIDERPLUS」をコプロの顧客に紹介し、導入を支援するとしています。当社の派遣先企業は建設業を中心に広がり、スパイダープラスの顧客基盤とも重なるため、協力体制が整っています。この提携により、未導入の企業における「SPIDERPLUS」の導入が加速され、当社の研修を受けた技術者派遣の機会も増えると見込まれています。

業界のニーズと背景



建設業界は、2025年に大阪・関西万博が開催されることや、2027年にリニア中央新幹線の開業が予定されることから、依然として堅調な建設需要が見込まれています。しかし一方では、労働人口の減少や「働き方改革関連法案」による施策が影響し、労働生産性向上が急務となっています。コプロは建設業専門の技術者派遣事業を展開し、技術者の育成とともに労働生産性を向上させるための施策に取り組んでいます。

中期経営計画と企業の成長



コプロは2022年に中期経営計画「コプロ・グループBuild the Future 2027」を策定し、グループ売上高400億円、Non-GAAP営業利益50億円、技術者数6,200人を目指しています。この業容拡大に向けた取り組みの一環として、スパイダープラスとの業務提携は位置づけられています。

代表者のコメント



スパイダープラス株式会社の伊藤社長は、提携により「SPIDERPLUS」の利用者を増やすことで建設業の生産性向上に寄与していくとコメントしています。一方で、コプロ・エンジニアードの清川社長は、建設業界の若手人材不足の解消に向けて、DXを鍵とする取り組みが不可欠であると述べています。このように、両社は現場からのフィードバックを得ながら、労働力の確保と生産性の向上を図る次世代型の人材サービスの提供を目指しています。今後の展開に注目です。

会社情報

会社名
株式会社コプロ・ホールディングス
住所
愛知県名古屋市中村区名駅三丁目28番12号大名古屋ビルヂング25階
電話番号
052-589-3066

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