JR東海ホテルズとOyraaが進める外国語対応の最適化プロジェクト

最近、観光庁が発表したデータによれば、2024年には訪日外国人数が3600万人を超える見込みです。これは、2020年に新型コロナウイルスの影響で観光産業が大打撃を受けた時期からの完全な回復を示すものです。特に注目すべきは、中国の観光客に限らず、東アジアや東南アジア、中東からの観光客が増える傾向にあることで、国籍や言語の多様化が進んでいることです。このような状況を背景に、株式会社Oyraaと株式会社ジェイアール東海ホテルズは、訪日外国人の多様なニーズに応えるため、外国語コミュニケーションの最適化を目指した実証実験を開始しました。

この実証実験は、Oyraa社が提供する通訳アプリを通じて、ホテルスタッフが様々な言語の通訳者に1分単位でアクセスできる仕組みを持っています。このアプリは、150言語に対応しており、必要なときに必要な分だけ短時間から利用できるため、通訳者を予約する手間も省けます。特に外国人観光客が到着するシーズン中において、宿泊施設が効率的に対応できる制度を整えることは、観光業にとって重要な課題です。

実証実験のスタートにあたり、JR東海ホテルズ社ではホテル業務におけるコミュニケーションの効率を最大化することが期待されています。これまでは、主に英語と中国語に対応したスタッフを配置することで、大変化に対応しようとしていましたが、実際にはこのアプローチだけでは全ての外国人ゲストのニーズに応えるのは難しかったのです。新たな試みとして、Oyraaの通訳アプリを活用することで、希望の言語での通訳が可能になるだけでなく、深夜帯や希少な言語への対応も実現することが狙いです。

このアプリの利用方法は非常に簡単で、スマートフォンやタブレットがあれば、どこでも即座にプロの通訳者に相談できます。特に、観光施設や宿泊施設での利用シーンでは、訪問した外国人ゲストへの対応はもちろん、現地のホスピタリティを高めるための各種サービス提供に不可欠となります。さらに、通訳者を介しての海外OTAとの連絡や、社内での外国人スタッフ向けの研修・面談も行うことができるため、運営側の負担も軽減されるでしょう。

OYRAAアプリの導入により、JR東海ホテルズはお客様に対してさらに質の高いサービスと価値を提供し、訪日観光業全体の向上につなげることを目指しています。加えて、2025年の3月からは、定額使い放題プランの先行予約販売をMakuakeで開始予定です。このプランでは、6,000円で1ヶ月、35,000円で12ヶ月間、150言語の通訳者サポートを受けられる圧倒的にお得な内容となっています。今後も、両社は観光客とのコミュニケーション改善を促し、持続可能なインバウンド市場を構築するための取り組みを続けていきます。

JR東海ホテルズについて
名古屋、高山、豊橋、静岡、新横浜などに展開しているJR東海ホテルズは、顧客第一の原則に則り、国内外の旅行者に「信頼」「安心」「安全」を提供しています。2021年からは新たに誠実かつ上質なサービスを提供することに重点を置くように方針転換されました。

Oyraaについて
全日全夜、通訳者を24時間利用可能にしたOyraaは、高品質のコミュニケーションを通じて観光産業を支える新たなツールとして期待されています。訪日外国人の期待に応えるため、今後もこのアプリのさらなる普及が望まれています。