IACP 2025出展のJVC
2025-11-07 13:22:28

警察向け展示会IACP 2025で発表したJVCの新ソリューション

JVCケンウッド、IACP 2025で新たな通信ソリューションをアピール



10月18日から21日まで、アメリカのコロラド州デンバーで開催された警察関係者向け展示会「IACP(国際警察幹部協会)2025」で、JVCケンウッドが注目の通信ソリューションを展開しました。特に、SLA社との密接な連携を強調し、ブロードバンド通信を用いた「Viking Broadband Voice」を先行展示しました。

SLA社との完全子会社化の計画



JVCケンウッドは、北米でIP無線事業を展開するSan Luis Aviation, Inc.(通称SLA社)を2026年3月末までに完全子会社化する計画を進めています。この子会社化を見据え、展示会においてSLA社が提供するIP無線サービス「ESChat」を自社の業務用デジタル無線機「Viking」シリーズと統合した、新しい相互通話ソリューションを披露しました。これにより、公共安全分野で求められる高い通信性能を確保し、利用者の多様なニーズに応えていく方針です。

展示ブースでは、SLA社のサービスとJVCケンウッドの無線機の相互接続を強化したうえでのデモが行われ、訪問者の関心を集めていました。

Viking Broadband Voiceの特徴



「Viking Broadband Voice」は、Vikingシリーズの業務用無線機の機能に、ブロードバンド通信の技術を追加したことが特徴です。利用者が業務用無線の通信圏外に移動した場合でも、自動的にブロードバンドネットワークに切り替わり、安定した通信を維持できます。これにより、公共安全に関わる緊急時の対応が、よりスムーズになります。

展示された他の製品群



展示会では、他にも北米の公共安全市場向けに開発されたP25規格に対応するレピーターシステム「ATLAS」や、多様なデジタル無線規格に対応したVikingシリーズのラインナップが発表されました。これらのソリューションは、幅広い顧客ニーズに応じた柔軟かつ信頼性の高い通信を提供することを目的としています。

IP無線ダイナミクスの強化



JVCケンウッドは、2017年からSLA社との共同で様々な案件を手掛けており、この経験をもとにさらなるビジネス展開を目指しています。特に、ミッションクリティカルな現場におけるセキュアな音声通信市場に注力し、ブロードバンド通信を活用した新しい無線通話ソリューションを継続的に提供することを目指しています。

Buddycomとの提携



さらに、JVCケンウッドは株式会社サイエンスアーツと資本業務提携を結ぶことで、フロントラインワーカー向けの無線アプリ「Buddycom」の展開を推進しています。この提携により、利便性と効率性を追求した新たなビジネスモデルの構築を進め、地域社会における通信環境の安全性向上に寄与することを目指しています。

「ESChat」のメリット



SLA社の「ESChat」は、公共安全市場に特化されたブロードバンド通信プラットフォームであり、暗号化された無線通信を提供します。特に高い信頼性と情報セキュリティが求められる法執行や救急医療において、非常に重要な役割を果たしています。また、IPネットワーク上で動作するため、リアルタイムでの音声通信や位置情報の共有が可能です。

「ESChat」は、さまざまな政府機関にて導入されており、これにより迅速かつ効率的に公共の安全が維持されることが期待されています。

結論



JVCケンウッドは、北米におけるIP無線領域を強化し、公共安全が求められる環境での通信インフラの確保に向けて、さまざまな取り組みを進めています。展示会「IACP 2025」での新製品発表は、その方向性の一環であり、今後の製品展開に大いに期待が寄せられます。各種ソリューションが複雑化する現代において、JVCケンウッドは、安全で安心な社会の実現を支える重要な一手を講じていくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社JVCケンウッド
住所
神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地
電話番号

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