南葛SCがアスリート向け花粉症対策勉強会を開催
南葛SCが主催した「アスリートのための花粉症対策勉強会」が多くの選手やスタッフの参加のもと行われました。このイベントでは、花粉症の基本的な知識を取得し、専門医からの適切な治療について学ぶことを目的としています。
花粉症の基礎知識
勉強会の講師である山西敏朗医師が、花粉症の基礎知識や治療法についてわかりやすく説明しました。花粉症は風邪と異なる症状を示し、スギ花粉の飛散時期や量についての予測も行われました。さらに、花粉症の症状が出た際の鼻の中の状態を、診断画像やデータを用いて具体的に示し、参加者は実態を深く理解することができました。
アスリートが気をつけるべきポイント
外で活動するアスリートにとって、花粉症は避けられない存在です。山西医師は「花粉の飛散は1月から始まるため、症状が出る前に適切な対策が必要」と強調。これに基づき、アスリートが日常的に注意すべき事項についても解説があり、特に「3-3-4システム」を参考にした花粉症対策の考え方が紹介されました。具体的には、前線には内服薬や点眼薬、次に免疫治療、そして最後に手術治療が位置づけられます。医師は患者の重症度に応じて治療法を選定するため、アスリートは早目の診察が推奨されています。
ドーピング問題について
特にアスリートには注意が必要なポイントが、一般市販薬に潜むドーピングの問題です。山西医師は「市販薬には禁止薬物が含まれる場合があり、誤って服用するとドーピング違反となる可能性がある」と警告しました。したがって、医師からの処方により、適切でガイドラインに即した薬を選ぶことが重要です。さらに花粉症以外にも、鼻茸や鼻腔癌など様々な疾患が考えられるため、鼻に違和感があればすぐに耳鼻科を受診するよう呼びかけました。
勉強会の締めくくり
勉強会の最後には、山西医師から選手やスタッフへのメッセージが寄せられました。「アスリートにとって体調管理は非常に重要で、花粉症はパフォーマンスに影響を及ぼす存在です。症状がある場合は耳鼻科で診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。」と語り、選手たちには自分の生活スタイルに合わせた治療を受けることを促しました。花粉症を上手に管理し、チームの勝利に貢献できるようなアスリートを目指してくださいとのメッセージで締めくくられました。
講師プロフィール
山西医師は耳鼻咽喉科山西クリニックの院長で、医療業界での長いキャリアを有します。東京で生まれ育ち、日本大学医学部を卒業後、東京大学医学部付属病院や各種病院での勤務を経て、2007年に自身のクリニックを開設しました。専門性の高い治療を提供し、地域の人々の健康を支えています。詳細な情報は
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