衛星データと環境
2023-01-31 15:00:23
衛星データを用いた環境保護プロジェクトの最新情報をお届けします
衛星データと環境保護の新たな挑戦
近年、気候変動問題が深刻化する中、株式会社Archeda(アルケダ)と株式会社アグリトリオが連携を開始しました。この取り組みは、豊橋市を拠点に、衛星データを活用した環境保護に向けたプロダクト開発を推進するものです。
衛星データ利活用促進支援事業とは
アグリトリオが選定された「衛星データ利活用促進支援事業」は、豊橋市とサイエンス・クリエイトが協力して進めているプロジェクトで、地域単位での衛星データの活用アイデアを基にした宇宙ビジネスの創出を目指しています。本事業は令和元年度から続いており、毎年複数の企業が参加しています。
昨年度の実証実験には合計3社が選ばれ、アグリトリオは「農家が持つ森林資源の衛星データを活用したカーボンクレジット化」というテーマでの取り組みが評価されました。カーボンクレジットは、企業が森林の保護や植林、省エネ機器導入などで得た温室効果ガス削減効果に対して発行される権利のことです。これにより、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが促進されています。
カーボンクレジットとGreen Insight
アグリトリオとArchedaが進めるこの取り組みは、リモートセンシングデータをもとに森林の平均樹高を推定し、カーボンクレジットを取得するプロセスを支援するものです。特に、カーボンクレジットの取得には、森林の二酸化炭素吸収量の正確な測定が不可欠です。このため、アルケダはリモートセンシングデータを活用し、高度な解析を行っています。
また、アルケダが開発中の「Green Insight」は、光学・SAR衛星画像やLiDARデータを用い、森林の二酸化炭素吸収量の推定や森林破壊の検知を行うサービスです。これにより、カーボンクレジットの基準線を設けたり、プロジェクトの監視を行ったりすることが期待されています。
未来に向けた具体的な取り組み
今回の協業は、単なる支援事業にとどまらず、両社は今後の事業連携にも注力する考えです。特に、「Green Insight」のサービスをアグリトリオが持つ全国の農家ネットワークを通じて広めることで、より多くの事業者に対して環境保護の重要性を伝え、カーボンクレジットの取得を促進することを目指しています。
株式会社Archedaについて
アルケダは、自然環境の解析ソリューションに特化した企業で、持続可能な社会の実現を目指しています。現在、カーボンオフセットに関心を持つ事業者との協力を強化し、プロトタイプの開発を進めています。代表者である津村洸匡氏を中心に、地球環境の保護に真剣に取り組んでいます。
株式会社アグリトリオについて
一方、アグリトリオは、武蔵精密工業株式会社の新規事業として設立され、農業分野に特化したプラットフォームや農福連携のサービスを展開しています。代表者の石川浩之氏が率いるこの企業も、気候変動への取り組みに意欲を燃やしています。
今後の両社の協力によって、地域の農業や環境保護に向けた新たな革新が期待されます。持続可能な未来へつながるこの取り組みを、引き続き注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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株式会社Archeda
- 住所
- 東京都千代田区霞が関3丁目2ー5 霞が関ビルディング 36F
- 電話番号
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