YUIMA NAKAZATO展が六本木に登場!
日本を代表するファッションブランド、YUIMA NAKAZATOの国内初の単独展が、2024年2月3日から六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューでスタートします。今回の展覧会は「砂漠が語る宇宙と巨大ナマズの物語は衣服に宿るか」というテーマを掲げ、YUIMA NAKAZATOの15年間の集大成を振り返るとともに、最新のコレクションも公開されます。
ブランドの軌跡と新たな挑戦
中里唯馬氏が率いるこのブランドは、設立から15周年を迎える2024年に、パリのオートクチュール・ウィークでの発表を始めとして、数々の革新を続けています。今回の展覧会では、過去のコレクションを回顧するセクションと、2025年春夏コレクション「FADE」の全貌を紹介するセクションの2つに分かれています。
特に注目したいのは、過去のコレクション「UTAKATA」と「UNVEIL」です。これらは、中里氏がオペラ「IDOMENEO」の衣装デザインを手掛けた経験から生まれたもので、甲冑の美しさや現代における衣服の役割を深く考察しています。「UTAKATA」では、有害な男らしさに対する問いかけがなされており、「UNVEIL」では、衣服が持つ装飾美に焦点を当てています。
「FADE」の革新
「FADE」は、最新のコレクションであり、物語を伝える媒介としての衣服の役割に着目しています。機能に依存せず、衣服に潜む物語を「読む」体験を提供することを目指しており、テクノロジーとクチュールの融合が実現しています。また、展示では、エプソンの最新技術を使ったアイテムの紹介もあります。
サステナブルな未来への挑戦
展覧会には、古着を再生したスニーカーや、新しい素材で作られたテーラードシリーズが実際に販売される予定です。この試みは、ブランドが追求する「持続可能なファッション」を体現するものです。さらに、ディスプレイには、ケニアでの経験からインスパイアを受けた衣服も展示され、観客がその背後にあるストーリーを感じ取ることができるでしょう。
結びに
中里唯馬氏は、「衣服を纏う」行為を通じて人間が抱える課題に向き合い、ただのファッションではなく、深いメッセージを持った作品を展示します。是非、YUIMA NAKAZATOの展覧会を訪れ、その独特な世界観を体感してください。美術館での体験を通じて、衣服に対する見方が変わるかもしれません。展覧会は多くの人々の訪問を待っています!