新しい文化装置「VS.」がついにオープン
2024年9月6日、大阪のうめきたグラングリーン内に新しい文化施設「VS.(ヴイエス)」が誕生しました。この施設は、株式会社トータルメディア開発研究所と株式会社野村卓也事務所が共同で運営しており、訪れる人々に新たな体験を提供することを目的としています。
高さ15メートルの空間で迎える幻想的な空間
オープニングセレモニーは、VS.内で最も象徴的な空間であるStudio Aにて行われました。このセレモニーでは、「The Space」というテーマのもと、音楽と光のパフォーマンスが繰り広げられ、来場者に一瞬の幻想的な体験を提供しました。出席した吉村大阪府知事や横山大阪市長、施設の設計を手がけた安藤忠雄氏などが緊密な挨拶を交わし、VS.のスタートをお祝いしました。
みどりに囲まれたシンボリックなキューブ
「VS.」は、大規模な開発プロジェクトである「グラングリーン大阪」の中心施設であり、JR大阪駅の目の前に位置しています。この特異な施設は、安藤忠雄建築研究所により設計されたシンボリックなキューブ形状を持つ2つの建物から構成されており、豊かな緑の中に異彩を放っています。
地下には約1,400平方メートルのスペースが広がり、展示室が多彩に配置されています。特にStudio Aはその高さ15メートルのスペースが特長で、さまざまな展示やイベントに対応できる多目的空間です。また、独自のコーヒーを提供するカフェLOHEも併設されており、高品質な豆を使用したコーヒーが楽しめます。
良い対峙を生む文化装置「VS.」
「VS.」は、多様な文化やアイデアが交わり、新たな価値を生むことを目的としています。ここでは、伝統と新技術、世代間の交流が促進され、それぞれが持つ創造力を解放するための場所となっています。この新しい文化装置は、ただの展示スペースではなく、外に向かって広がる可能性を秘めています。
真鍋大度の個展「Continuum Resonance」が幕を開ける
施設のオープニングを記念して、日本を代表するアーティスト真鍋大度による新作個展「Continuum Resonance:連続する共鳴」も始まりました。展覧会では、真鍋が開発した独自の3D音響システムを用いた4つの新作インスタレーションを展示しており、観客に音と映像が作り出す新しい経験を提供しています。
この個展は、VS.という空間全体を利用しており、高度な技術を駆使した前例のないオーディオビジュアル体験が可能となっています。
今後の展覧会にも期待
これからもVS.では数々の展覧会が計画されています。2025年には、著名アートディレクター吉田ユニによる初の個展や、竹中工務店の「たてものめがね まちめがね展」、安藤忠雄氏による展示会も予定されており、大阪の文化的な発信地として注目を集めています。
ぜひとも、「VS.」を訪れて、音や映像が織り成す新たな文化体験を体感してください。
VS.公式ウェブサイト
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