豊見城市で自動運転バスの実証運行がスタート
沖縄県豊見城市が、今後の公共交通のあり方を大きく変える自動運転バスの実証運行を開始します。国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業」に去年に引き続き採択されたこのプロジェクトは、地域の交通インフラの革新を目指しています。
このプロジェクトでは、豊見城市、市長の徳元 次人氏、第一交通産業株式会社(代表:田中 亮一郎氏)、日本電気株式会社(代表:森田 隆之氏)、および株式会社電脳交通(代表:近藤 洋祐氏)の四者が協力し、自動運転バスの実証運行を実施します。
実証運行の内容
実施される自動運転バスは、豊見城市内を一周する既存のバス路線(105番)の一部区間で運行されます。今年度の運行は約3ヶ月にわたり、道路運送車両法のレベル4認可取得に向けたデータ収集を行います。昨年度の成果を踏まえ、技術面や運用面の実現性を高めていく方針です。
市民との連携
新しい交通手段の導入にあたり、地域住民に自動運転技術に触れる機会を提供するため、今年の10月18日と19日に開催される「とみぐすく祭り・とみぐすく産業フェスタ」に特設ブースを設けます。イベントを通じて、自動運転バスの情報を広め、地域の理解を深めることが期待されています。
プロジェクトの役割分担
- - 沖縄県豊見城市: プロジェクト全体の監督と地域コミッティの設置・運営
- - 第一交通: 自動運転バスの運行業務と今後の運営計画
- - NEC: 事業の企画・運営とハードウェア・ソフトウェアの提供
- - 電脳交通: 自動運転のためのソリューションの提案と支援
今後の展望
2025年度の実証運行に向けて、豊見城市内のバスに自動運転バスのレベル4による運行を実現することを目指します。これは、地域の交通手段を確保し、公共交通の利便性向上によって地域活性化を促進する大きなステップとなります。
このプロジェクトは、全国的にも注目を集めており、成功すれば他地域での展開にも期待が寄せられています。自動運転技術がもたらす未来の交通社会の姿を、豊見城から発信することを目指しています。
お問い合わせ先
豊見城市都市計画部都市計画課交通政策班
第一交通交通事業統括本部
NECモビリティソリューション
電脳交通事業開発部