ノールック運動会の開催
2024年11月23日、一般社団法人世界ゆるスポーツ協会がGoogleと協力し、「ノールック運動会」を開催しました。このイベントは、視覚に障がいのある子どもたちが運動を楽しむきっかけを提供することを目的としています。参加者は見える人も見えない人も共に楽しむことができ、技術を使いながら体を動かす喜びを体感しました。
新しいスポーツの形
「ノールック運動会」では、Googleの先進的なテクノロジーを取り入れた5つの競技が行われました。これにより、参加者は視覚的な制約を感じることなく、スポーツを楽しむことができました。具体的な競技内容は以下の通りです。
1. Project Guideline 30m/50m走
この競技では、参加者の腰に取りつけたGoogle Pixelが、地面に引かれたラインを認識し、リアルタイムで位置を誘導しました。技術に慣れる時間を経た後、各自が自己ベストを狙って30m走と50m走に挑戦しました。
2. Project Guideline 親子対決
親と子がそれぞれアイマスクを着用し、同じく30mのタイムを競い合います。この競技では、視覚に障がいのある子どもたちが親に勝つ場面が多く見られ、会場は大変盛り上がりました。
3. チャンバラちゃん
ライン上で1対1で対戦するチャンバラ競技です。「○○ちゃん」と呼びかけることで相手の位置を確認し、身をもって相手にアプローチする新しい体験が生まれました。
4. ボール多すぎボウリング
GoogleのLookoutを利用したボウリング競技です。参加者は同じ大きさのボールの中からフットボールを見つけ出し、コーラーに向かって投げる楽しさがありました。
5. サングラス鬼
サングラスをかけた鬼と、メガネをかけたメンバーがチームを組んで相手のサングラスを見つける競技です。サングラス探しは視覚障がい者と健常者の協力を促す内容となっています。
参加者の反応
イベント終了後、参加者からは「テクノロジーを使った競技が新鮮で面白かった」といった声が上がりました。また、「Project Guidelineがあったおかげで、より走りやすかった」と感謝の言葉が寄せられ、参加者たちの笑顔が印象に残りました。
未来に向けて
世界ゆるスポーツ協会は、これからも「スポーツ弱者を、世界からなくす」ための活動を続けることを表明しています。様々な競技を通じて、すべての人が楽しめるスポーツ環境の構築を目指し、今後の取り組みに期待が寄せられます。
世界ゆるスポーツ協会について
本協会は2015年に設立され、新しいスポーツジャンルを創出しています。SNSや公式ホームページでは、新しい競技情報を発信し続けており、多くの方々に支持されています。また、2017年には「HEROs AWARD」を受賞する等、多方面での活動が評価されています。