台湾デザインプロジェクト
2024-12-04 08:21:50

台湾南部の地域経済に革新をもたらすデザインプロジェクトの成果

台湾南部の地域経済に新たな風を吹き込むデザイン改革



台湾南部の魅力的な商圏が、デザイン振興を通じて新たな息吹を迎えました。今プロジェクトは台湾デザイン研究院と経済部の協力によって展開され、台南や彰化、高雄の4つのエリアを対象に実施されました。特に台南の「孔子廟エリア」、国華街・友愛エリア、彰化の小西エリア、そして高雄のハマセンエリアが見逃せないポイントです。

1. 台南「孔子廟エリア」


歴史ある「台南孔子廟」の周辺は台湾最古の商業地の一つとして、観光客を惹きつけています。デザインチームはこのエリアをブランド化すべく、BI(ブランド・アイデンティティ)を強化しました。台湾の歴史と文化を感じられる美しい空間に生まれ変わったことで、訪れる人々に新しい体験を提供しています。美術館も近くにあり、アートと文化が交差する独自の魅力を発信しています。

2. 台南「国華街・友愛エリア」


台南の国華街は伝統的な台湾の風景を残す場所ですが、現地の意見は混在していました。そんな中、永楽市場の看板デザインを現代風にリニューアルし、エリア全体を活性化させる施策が取られました。若者や観光客からの人気が高まる西市場エリアも、リデザインを通じて新たな魅力の一端を担っています。

3. 彰化駅前「小西エリア」


古くからの地名「半線」にヒントを得たデザインを取り入れたこのエリアは、7つの店舗のリニューアルも実施されました。公共スペースの整備により、地域住民や訪れる人々が新たなつながりを見出す場として生まれ変わりました。

4. 高雄「哈瑪星(ハマセン)エリア」


かつて繁華を極めたこの地域は、アートやカルチャーの発信地として再注目され始めています。新たにデザインされたBIは、地域の活気を更に引き立てています。参加型ワークショップを通じて住民の声を取り入れ、地域一体で作り上げた空間は、訪れる全ての人に新しい体験を提供します。

5. 日台交流の架け橋


これらのプロジェクトの成果は、11月に台南で開催された「台湾デザインエキスポ」で発表され、日本からのゲストとも交流が図られました。このイベントは、地域に根ざしたデザインがどのように地域経済を活性化させつつあるのかを示す良い例となりました。

今回の取り組みは、単なるデザインの再構築にとどまらず、地域の歴史と文化を尊重し、それを現代のニーズに結び付ける試みです。これにより、台湾南部は新たな観光地としてのポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。地域経済の発展は、今後もこのようなデザイン革新の成果により大きく促進されることでしょう。


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会社情報

会社名
財団法人台湾デザイン研究院 日本窓口
住所
台湾110台北市信義区光復南路133号台湾デザイン研究院
電話番号
02-2745-8199

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