ジヤトコ新型CVT生産開始
2023-10-12 13:30:02
ジヤトコ、新型CVT「Jatco CVT-XS」生産開始!燃費向上と安全性を両立した革新的技術
ジヤトコ、新型CVT「Jatco CVT-XS」生産開始!燃費向上と安全性を両立
自動車部品メーカーのジヤトコは、新型CVT「Jatco CVT-XS」の生産を開始したと発表しました。1970年の創業以来、1億2,500万台以上のAT・CVTを生産してきた同社が、グローバルシェアNo.1(2022年:当社調べ)を誇るCVT技術をさらに進化させた最新モデルです。
CVT-XSの進化と特長
CVT-XSは、従来モデル「CVT-X」の優れた伝達効率90%をベースに、運転性能と燃費性能を向上させています。開発コンセプトである「Smooth(スムーズ)」「Small(小さい)」「Safety(安全な)」「Supreme(至高の)」を表す“S”がモデル名に冠されています。
燃費向上
メカオイルポンプの小型化によるメカニカルロスの低減が、燃費向上に大きく貢献しています。米国での温室効果ガス・燃費規制(GHG/CAFE)もクリアしています。
優れた運転性能
多板ロックアップと3方リニアソレノイドの採用により、発進時や再加速時のエンジン回転の吹け上がりを抑え、ドライバーの意図に忠実な加速感を実現。さらにツインオイルポンプを採用することで、応答性も向上しています。
安全性向上への貢献
コントロールバルブのレイアウトを横置きから縦置きに変更することで、ユニットの全高を低減することに成功しました。これにより、出力280Nmのポテンシャルを維持しながらも、小型車両への搭載においても衝突安全基準を満たし、車両全体の安全性を向上させています。搭載車両は、米国の自動車安全性評価であるNCAPの歩行者保護項目で最高評価の「ファイブスター」を獲得しています。
メキシコでの生産とグローバル展開
CVT-XSの生産は、メキシコ工場で行われます。ジヤトコは世界各拠点で共通の生産方式であるJEPS(JATCO Excellent Production System)を採用することで、グローバル規模での高品質かつ安定的な製品供給を実現しています。
今後の展望
ジヤトコは、電動車両向けパワートレインの開発と並行して、CVT技術の更なる進化にも取り組んでいます。CVT-XSは、その取り組みの成果を示す最新技術の結晶と言えるでしょう。環境規制が厳しくなる中、燃費性能と安全性を両立したCVT-XSは、自動車業界に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。既に北米市場では日産セントラへの搭載が開始されており、今後、世界各国への展開も期待されます。
会社情報
- 会社名
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ジヤトコ株式会社
- 住所
- 静岡県富士市今泉700-1
- 電話番号
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