TREホールディングスが「コミックラーニング」を導入
概要
廃棄物処理・リサイクル事業を手がけるTREホールディングス株式会社は、約2500名の全従業員を対象に、コミック教材を利用した「コミックラーニング」をハラスメント研修に採用しました。この新しい研修方法がどのように従業員の理解を深め、意識を変えていくのかを探ります。
導入の背景
これまでTREホールディングスでは、社用端末からのみアクセス可能なe-learning研修に依存していました。このため、端末を持たない社員がいる場合には、拠点に集まって研修を受ける必要があり、その形式が非効率だと感じていました。そこで新たに導入した「コミックラーニング」は、個人の端末からいつでもどこでもアクセスできるため、全従業員がスムーズに参加できる点が大きな魅力です。
「コミックラーニング」の強み
この研修サービスは、漫画形式で自分のストーリーとして受講できるため、内容がすぐに頭に入りやすく、他の受講生と同じ境遇で学ぶことで共感を得やすくなります。TREホールディングスのコンプライアンス推進部の狛直夫さんは、特にこの点を評価しており、ハラスメントに関する知識の向上が従業員の意識向上に繋がると期待しています。
導入内容と教材
TREホールディングスが選んだプランは、オリジナルコミックプランとセミオーダープランです。提供される教材には、「アンコンシャスバイアス」と題したオリジナルコミックプラン、さらに「セクシュアルハラスメント4」と「パワーハラスメント8」を含む内容が含まれます。これにより、現場で働く従業員に必要な知識を効果的に提供しています。
コンプライアンス意識の向上
この新たな取り組みにより、従業員は自分自身の問題としてハラスメントについて考えるきっかけを得ることができるだけでなく、個々の理解度を向上させる教育効果が期待されています。狛さんによれば、ヒアリングを通じてオリジナル教材を作成したことも、実際の業務に即したリアリティを持たせる要因となったようです。
今後の展望
「コミックラーニング」は2021年8月にサービスを開始し、2024年にはユーザー数が110万人を突破しました。今後も多くの企業に導入されることで、より多くの従業員が効果的に学び、コンプライアンス意識を高めていけることを期待しています。また、ビジネス動画プラットフォーム「bizplay」においても、サービス開始以来の最高視聴数を記録するなど、注目度は高まっています。
結論
TREホールディングスが「コミックラーニング」を導入したことで、ハラスメント研修が新しいカタチで進化し、より多くの従業員が主体的に参加できるようになることが期待されています。今後、企業が抱える課題に対して、教育という新たなアプローチがどのように影響を与えるのか、ますます目が離せません。