高校生たちが挑む「LOCAL FISH CANグランプリ2024」
「LOCAL FISH CANグランプリ2024」が、全国の高校生に向けて開催されます。この大会は、地域の海の課題を解決することを目的に、高校生が自らのアイデアでオリジナル商品を開発し、競い合うプロジェクトです。今年は缶詰に加えて、レトルトパウチやその他の加工品でもエントリー可能となりました。
コンテストの背景と目的
「LOCAL FISH CANグランプリ」は、一般社団法人ローカルラボの主催の下、2021年度から実施されています。地域の食材である「LOCAL FISH」を利用し、環境や地域課題に対する関心を高めることを目的としています。特に、日本各地に存在する「課題魚」—その地域において資源として活用が難しい魚たち—をテーマにすることで、食品資源の有効利用を促進しています。
例えば、大分県ではブダイが海藻を食べることによって磯焼けを引き起こしており、熊本県ではクロダイがアサリの漁獲を妨げる問題が発生しています。各県が抱えるこうした魚たちの問題を解決するため、若者の創造力が求められているのです。
大会の概要
エントリー方法
エントリーは、2024年4月11日から6月30日まで受け付けています。参加資格は、日本国内の高校生、高等専門学校生(3年生まで)、および中等教育学校生(4〜6年生)です。個人またはチームでの参加が可能で、チームは何名でも構いません。
審査プロセス
1.
一次審査: 応募書類(エントリーシート・動画)を提出し、7月1日に結果発表。
2.
二次審査: オンラインでのプレゼンテーションを行い、評価を受けます。この審査は8月の第1週に実施されます。
3.
全国大会: 最終審査として、10月13日に東京での決勝大会でステージプレゼンテーションを行います。ここでは販売体験や交流会も用意されています。
特典
決勝進出者には、オリジナル商品(缶詰やパウチ)の制作、東京での決勝大会へのご招待、トロフィーや副賞、賞状が授与される特典があります。
取り組み内容と地域貢献
今年度は缶詰以外の選択肢が増えて、特に水産高校に通わない一般の高校生でも参加しやすくなっています。また、外部のパートナーとの連携を強化し、複雑化する海の課題に対応する新たな施策を進める意向も示されています。これにより、地域資源を活かした商品開発を通じて、地域の活性化を図ることが期待されます。
大会参加を通じて、海への関心が高まるだけでなく、次世代の課題解決に向けた仲間作りの場ともなるでしょう。
公式情報へのアクセス
詳細なエントリー情報や過去の受賞作品などは、公式サイト(
localfishcan.com)から見ることができます。この機会に、海の未来を支える一員として挑戦してみてはいかがでしょうか。自らのアイデアが地域の課題解決につながるかもしれません。