市民の「聞こえ」をサポート:豊中市に革新的な骨伝導集音器が寄贈
「全ての人にとって、より対話しやすい社会を。」この願いが具現化する一歩が、豊中市で実現しました。先日、豊中市は医療機器商社である株式会社ムトウから、画期的な骨伝導集音器「WeCLEAR」21台の寄贈を受けました。これは企業版ふるさと納税制度を活用したもので、長内市長がムトウ社に対し、深い感謝の意を表す感謝状を贈呈しました。
医療現場を支える信頼の企業が地域に貢献
北海道札幌市に本社を構える株式会社ムトウは、医療機器や資材の分野で全国に広がる強固な販売網を持つ商社です。長年にわたり、日本の医療や福祉の最前線を支え続けてきた同社が、今回、地域社会への貢献として豊中市に手を差し伸べました。その背景には、「市役所窓口でも、誰もがいつも通りにスムーズな会話ができるように」という、来庁者への細やかな配慮が込められています。
窓口サービスの質を向上させる「WeCLEAR」の力
寄贈された骨伝導集音器「WeCLEAR」は、その名の通り、音の振動を骨を通じて直接内耳に伝えることで、従来の空気伝導型では聞き取りにくかった音もクリアに捉えることができる先進的なデバイスです。この「WeCLEAR」が豊中市役所の各窓口に配備されることで、聴覚に不安のある来庁者も、職員との会話をより快適に行えるようになります。これにより、手続きや相談時のコミュニケーションが円滑になり、市民サービスの質が飛躍的に向上することが期待されます。市民一人ひとりが、より安心して市役所を利用できる環境が整うことは、まさに「みらい創造都市 とよなか~明日がもっと楽しみなまち~」という豊中市の将来像の実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。
広がる企業と自治体の協働の輪
今回の株式会社ムトウからの寄付は、金額こそ非公表とされていますが、その意義は計り知れません。豊中市では、まちの活性化と市民生活の質の向上を目指し、企業版ふるさと納税をはじめとする多様な形で、企業の皆様との協働を積極的に推進しています。地域課題の解決や魅力的なまちづくりには、行政の力だけではなく、民間企業の持つ技術やノウハウ、そして社会貢献への強い意志が不可欠です。今回のムトウ社とのパートナーシップは、その理想的なモデルケースと言えるでしょう。
感謝状贈呈式の様子
感謝状贈呈式は、5月29日(木)の午後2時から2時30分にかけて、豊中市役所第一庁舎3階の第一応接室で執り行われました。株式会社ムトウからは、大阪事業本部 本部長の古川 旭様と、WiSM製品企画販売部 部長の柴田 智裕様がご出席。そして豊中市からは長内 繁樹市長が出席し、和やかな雰囲気の中で感謝状が手渡されました。
この温かい連携を通じて、豊中市はこれからも、市民一人ひとりの声に耳を傾け、誰もが快適に暮らせる「みらい創造都市」を目指して歩み続けます。株式会社ムトウとの協働が、今後も様々な形で地域社会に良い影響をもたらすことを期待せずにはいられません。