愛知県豊田市発のカクテルシェーカーがグッドデザイン賞受賞
愛知県豊田市に本社を置く「横山興業株式会社」が展開するファクトリーブランド、「BIRDY.(バーディ)」のカクテルシェーカーが2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。1951年に創業したこの企業は、半世紀以上にわたって自動車部品を製造してきた豊富な経験を背景に、独自の技術を駆使した製品を開発しています。
BIRDY.のカクテルシェーカーの特徴
「BIRDY. by Erik Lorincz」のカクテルシェーカーは、そのフォルムと内面に特徴があります。従来のシェーカーの形状に対し、流線型の新たなデザインが見事に表現されています。特筆すべき点は、シェーカー内面に施された手作業による0.1ミクロン単位の精密な凹凸。これにより、カクテルを混ぜる際にきめ細かな泡が生まれ、味が一段とまろやかに仕上げることが可能になります。この優れた機能により、世界中のトップバーテンダーから支持を受けているのです。
デザインの工夫
BIRDY.のカクテルシェーカーは、外面のデザインだけでなく、内部の仕上げに特に重きを置いています。自動車部品のメーカーとして培った職人技が生かされ、液体の流れや混ざり具合をすべて考慮したデザインが実現しています。また、流線形のデザインは攪拌効率も高め、これまでにない新しい形のシェーカーを創造しました。
購入可能なモデルは「CS500」と「CS300」の2種類。それぞれ、500mlおよび350mlの容量を持ち、18-8ステンレス鋼を素材として使用しています。コストも手ごろで、CS500は16,940円(税込)、CS300は15,840円(税込)です。
グッドデザイン賞受賞理由
2024年度のグッドデザイン賞の審査員たちは、開発者の情熱と妥協を許さない製品づくりの姿勢に強い印象を受け、特に研磨技術の高さに注目しました。高い研磨精度が、「BIRDY.」ブランドの特徴を形作り、世界のトップバーテンダーを対象にした製品開発が実を結んでいることが評価されたのです。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2024について
グッドデザイン賞受賞展は、11月1日(金)から5日(火)まで東京ミッドタウンにて開催されます。今回の受賞製品も展示される予定で、入場は無料です。デザイン業界に興味がある方や、新たなカクテルの楽しみ方を試したい方は、ぜひ訪れてみてください。
「BIRDY.」ブランドコンセプト
2013年に「BIRDY.」が誕生し、自社技術を駆使したカクテルツールの開発が始まりました。デザインは、見た目の美しさよりもカクテルの味を重視しており、全国のバーでのヒアリングをベースに独自のフォルムが生まれたのです。今では、世界の22カ国で愛用されており、品質の高さは特に評価されています。
ブランドの歴史
- - 1951年: 横山商店としてトタン板専門店を創業。
- - 2013年: ブランド「BIRDY.」を立ち上げ、カクテルシェーカーの販売を開始。
- - 2014年: サヴォイホテルの「アメリカン・バー」にシェーカーが採用され、共同開発が始まる。
- - 2024年: グッドデザイン賞を受賞し、さらなる発展を遂げる。
このようにBIRDY.は、確かな技術に裏打ちされた革新性をもとにした製品づくりを行い、今後も進化を続けていくことでしょう。